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「遊びながら学ぶ」がテーマ!子ども・保護者・保育者の三方ハッピーな「RYOZANPARK PRESCHOL」

「大塚」駅から都電脇の道の勾配を上がると、見えてくるのは「RYOZANPARK PARK OTSUKA」の大きな広告の掲載されたビル。このビルは5階に系列のプライベート・シェアオフィス、6階にコワーキングスペースがあり、7階に「RYOZANPARK PRESCHOL」、屋上にはウッドデッキが整備されています。

「ROZAN PARK」のあるビル

「ROZAN PARK」のあるビル

「ワークライフ・バランス」と「働く親たちへの支援」という2つの柱を持つ「RYOZANPARK PRESCHOOL」は、多国籍な家族を受け入れる100%英語の保育施設。恵まれた施設環境をフル活用して、地域コミュニティのなかで子どもたちを育てています。
今回はディレクターとして創設から関わっているなおみさんに、日々の保育やカリキュラムについて伺いました。

多国籍な家族を受け入れるプリスクール

多国籍な家族を受け入れるプリスクール

「我が子を安心して預けられる場所」として創設したプレスクール

―「RYOZANPARK PRESCHOOL」をオープンされたきっかけを教えてください。

オーナーのノリ(巣鴨出身)とレイチェル(スコットランド出身)に2人の子どもが誕生し、いかに子育てをしながら働いていくかという問題に直面したことが、一番のきっかけです。もともと理想的なコミュニティづくりを模索し、「ワークライフ・バランス」と「働く親たちへの支援」という2つのテーマを掲げていたノリとレイチェルは、「働きながら育児すること」を自分たちの問題・自分ごととして真剣に考えました。

オーナーの竹澤徳剛さん・レイチェル・ファーガソンさん夫妻

オーナーの竹澤徳剛さん・レイチェル・ファーガソンさん夫妻

子どもには双方の国のアイデンティティを持ってほしかった2人にとって、日本の保育園に通わせることは自分たちの選ぶ道ではないと感じたそうです。英語を習得できる環境で、なおかつ我が子を安心して預けられる場がほしかったことから、自分たちで作ろうと考え、その結果生まれたのがこの「RYOZANPARK PRESCHOOL」です。

オープンな雰囲気のエントランスドアは子どもたちのイラストでいっぱい

オープンな雰囲気のエントランスドアはカラフルなイラストでいっぱい

― こちらのプリスクールの概要を教えてください。

1歳半〜4歳までのお子さんを、月曜日〜金曜日の9時半〜16時半までお預かりしています。様々な国籍のお子さんがいる環境のなか、全てのコミュニケーションは英語で行なっています。
9時半に登園をしたら、10時には朝の会やアクティビティ。11時半には外遊びの時間を設け、12時にランチ、13時には全員でお昼寝をします。お昼寝から起きたらおやつ、ダンスタイムと午後のアクティビティ。16時過ぎには帰りの会を行い、16時半にお迎えです。仕事と子育てのバランスも大切にしてほしいとの考えから、延長保育は17時半までと決めています。
現在18名の子どもたちがいますが、全員が同じクラスの異年齢合同クラスです。小さい子たちはお兄さん・お姉さんを真似するので、その成長は著しく、また上の子たちも年下の子どもたちの面倒を見るので、異年齢の子どもたちが交わるメリットを日々感じています。
別フロアにはコワーキングスペースがあり、プリスクールにお子さんを預けている方は無料で利用可能です。

保育料⾦は月額で週3日84,000円~週5日120,000円。お盆も保育をしているので、働く親たちに喜ばれています。また、ネイティブスピーキングの先生は幼児教育の経験が豊富ですし、バイリンガル保育士もいるので、利用者には安心して預けていただいています。

お待ちかねのおやつの時間。みんなお行儀よく座ってパクパク。

お待ちかねのおやつの時間。みんなお行儀よく座ってパクパク。

 6階の居心地の良いワーキングスペースは、プリスクール利用者なら自由に使える。

6階の居心地の良いワーキングスペースは、プリスクールの保護者なら自由に使える。

知識だけではない、多方面に興味と理解を広げるカリキュラム

― 子どもたちが日々取り組んでいるプログラムは、どのような内容ですか?

とにかく「遊びながら学ぶ」「おしつけない教育」という考え方を大切に日々保育活動をしています。
具体的には、アメリカのプリスクールで使われているプログラムを採用しており、音楽・アート・科学・数学・自然・運動など、幅広い分野を網羅したカリキュラムを実践しています。
例えば「恐竜」というテーマなら、恐竜の種類や名前を覚えるという知識だけの学びではなく、「どんな時代で、どんな気候だったか」「どんな環境で暮らしていたか」など、テーマを中心に多方面に興味や理解を広げ、関連する科学・地学・歴史などの知識も学べるようになっています。同じテーマで2ヶ月間学ぶので、かなり深くまで掘り下げています。しかも歌とダンスで遊びながら身につけるので、周りで見ていても子どもたちが本当に楽しそうです。
ある日、ここに通うお子さんが新幹線に乗って富士山を見た時に「ボルケーノ(火山)!」と叫んだそうです。知識を知っているだけなら、「マウントフジ!」と言いそうなところですが、火山はどういう形状か、どういう仕組みで噴火をするかを知っていたからこそ、富士山を見て火山だと思ったんでしょう。その話を聞いたときに、子どもたちの中にしっかり理解が根付いていると分かって嬉しかったですね。

子どもたちが大好きなダンスタイム♪ 振り付けは気にせずそれぞれが自由に楽しむ。

子どもたちが大好きなダンスタイム♪ 振り付けは気にせずそれぞれが自由に楽しむ。

― なかでも特にユニークな取り組みなどはありますか?

このプリスクールの大きな特徴でもある国籍のバラエティの豊かさを活かして、各国の特徴ある行事などを体験しています。
先日は台湾出身のお母さんが、ランタン・フェスティバルの際に食べるというおまんじゅうを作ってきてくださり、みんなで食べました。また別の日にはカナダ出身のお母さんからカナダ・ケベックのウィンター・フェスティバルのお話を聞いて、かき氷にメイプルシロップをかけて全員で楽しみました。本来ケベックでは雪に直接シロップをかけるようで…そんな話もリアルにその国で暮らしている人からだからこそ得られる情報ですよね。子どもたちもお友だちのお母さんの故郷のお話なので、身を乗り出して聞いていました。
日本の伝統行事も大切にしたいと思っているので、こういった行事が毎月あり、どの子も楽しんでいます。

 子どもの好奇心とクリエイティビティを刺激するカリキュラムを実施している。

子どもの好奇心とクリエイティビティを刺激するカリキュラムを実施している。

子どもと保護者だけでなく、「保育者も幸せである」というこだわり

― 保育をするうえで心がけていらっしゃることはありますか?

ディレクターの立場でお話ししますと、子ども・保護者・保育者の三者が幸せという「三方よし」の関係を目指しています。日本では保育者があまり大事にされていない印象があり、子どもたちと直接接する先生方が残業ばかりで疲れていたり、楽しく仕事に取り組めないのではないかと感じます。でもそれでは、子どもや保護者にとってもよい環境とはいえません。
本校では親と先生がフラットな関係を築けるようにしていますし、思ったことを言い合える環境も整えています。保護者は保育室に隣接するワーキングスペースに入っていただき、保育の様子を見たり、子どもたちの歌を聞いたりすることが自由にできます。降園後、友だちと離れがたい子どもたちは30分〜1時間ほど遊んで帰ることがほとんどで、親御さん同士も自然と仲良くなるようです。
そのような環境でスタッフや先生方は毎日、保育中に気になったことを親御さんと共有したり、コミュニケーションを取ることができます。

保育室隣のワーキングスペースは、スタッフの仕事場であり、子どもたちの遊び場であり、母たちのコミュニケーションの場でもある。

保育室隣のワーキングスペースは、スタッフの仕事場であり、子どもたちの遊び場であり、親たちのコミュニケーションの場でもある。

― 100%英語保育というのもバイリンガル育児に興味がある保護者には魅力的ですね。

私たちの真の目的は英語を話せるようになることではなく、英語を自己表現の道具として使いこなせるようになることです。子どもたちには、様々な国籍・多様な価値観の人たちと交わり、コミュニケーションをとってほしいと願っています。
またオーナーのレイチェルが「自分の子どもに対して上質な英語環境を整えたい」という思いからスタートしていますので、働いている教師・バイリンガル保育士・スタッフの英語も一定のレベルを確保しています。
100%英語保育で保育者は原則英語で話しますが、日本語を禁止しているわけではありません。日本語が母国語の子どもたちにとって日本語がマイナスであるという印象を持たせたくありませんし、指示が分からずに困っている子どもに対してはその子どもの母国語で話しかけるようにしています。
このプリスクールの後に日本の幼稚園や小学校に入っても困らないような教育を心がけていますので、保護者の方々にはその点も安心していただきたいですね。

南側に面した窓が大きく、保育室には陽光がたっぷりと差し込む。

南側に面した窓が大きく、保育室には陽光がたっぷりと差し込む。

大塚の街と一緒にユニークにかつ面白く進化を続けるプリスクール

― 他フロアのシェアオフィス利用者などと交流することはあるのでしょうか?

交流会のようなものを設けているわけではありませんが、このプリスクールを中心に家族同士・メンバー同士のつながりが生まれています。屋上はウッドデッキになっているので親子BBQをしたり、運動会や勉強会を開いたり、クリスマスにはシェアオフィス契約者の方がサンタクロースの仮装をしてプリスクールに来てくれたりと大家族のような温かい付き合いが深まっています。
そんななか、大人同士は仕事のコラボレーションが生まれることもあり、少しずつですが温かいコミュニティが育っていると感じますね。
また1階にあるボルダリングジムが営業をしていない時間は、ご厚意で子どもたちにスペースを解放していただいています。大きい子どもたちは簡単なボルダリングコースに挑戦していますし、小さい子たちはふわふわのフロアで走り回ったりと、有効活用させてもらっています。保育園やプリスクールの運営はなかなか理解を得るのが難しいご時世で、同じ建物にいる者同士がお互い大らかな気持ちで繋がり合えているのも、ありがたいことです。

夏は子どもたちのプールで大活躍の屋上は、大人にとっても癒しのスペース。

夏は子どもたちのプールで大活躍の屋上は、大人にとっても癒しのスペース。

近年人気が高まっているボルダリングには、子どもたちも思わず夢中になる。

近年人気が高まっているボルダリングには、子どもたちも思わず夢中になる。

― 2015年から大塚で「RYOZANPARK」を開かれていますが、大塚の街の魅力はどんな部分ですか?

ここに「RYOZANPARKをオープンさせたのは実は偶然だったのですが、プリスクールをオープンした2018年以降、大塚の街自体がどんどん進化して面白い街に変身していますよね。OMO5ができたり、駅前がきれいに開発されたり、大塚が新しい方向に舵を切ったタイミングを同じくして、ここに施設をオープンさせられたのは幸運でした。ここに集まってくださる方に、大塚の街の面白さや魅力をお見せできているようで、私も嬉しいです。
大塚は駅前に昔懐かしい雰囲気の商店街「サンモール大塚商店街」があり、子どもたちが歩いていると街の人たちが声をかけてくださる温かい街。春や秋には桜やバラで彩られた都電が走り、お散歩の合間に子どもたちと一緒に手を振ったりと地域でも子どもたちを育ててもらっていると感じます。
またハラルフードの食材店や多国籍料理の店が軒を連ねたり、街にはモスクもあってヒジャブをして歩く女性とすれ違うこともあります。大塚は良い意味で混沌とした街ですが、それさえも大きな懐で包み込んでくれる、国際色が非常に豊かな街でもあります。まさに私たちのプリスクールにはぴったりな場所ですね。

― ありがとうございました。

都電荒川線の線路横に立つプリスクールのビル。春や秋には桜やバラが咲き誇る線路脇を散歩することも。

都電荒川線の線路横に立つプリスクールのビル。春や秋には桜やバラが咲き誇る線路脇を散歩することも。

近くの大塚台公園はいつものお散歩コース。古いSLが展示され、夏にはじゃぶじゃぶ池で水遊びも。

近くの「大塚台公園」はいつものお散歩コース。古いSLが展示され、夏にはじゃぶじゃぶ池で水遊びも。

お話ししてくださったディレクターのなおみさん。1歳と3歳の自身のお子さんも通わせているという。

お話ししてくださったディレクターのなおみさん。1歳と3歳の自身のお子さんも通わせているという。

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