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新大塚で64年続く「帽子の学校 スダシャポー学院」に行ってきました!5月18日には一点物ばかりの帽子販売会も♪

「オシャレは足元から」なんて言葉がありますが、記者クルバは「オシャレは頭から」派。
なぜなら帽子が大好きだから! 最近は被らないとコーディネートが完成していない気がするくらいです(笑)
そんな記者が気になっていた場所…それは「帽子の学校 スダシャポー学院」!!
今回は5月に帽子販売会を行うというスダシャポーで、帽子を素敵に被るコツを教えてもらい、さらに生徒さんや学院長からお話をお聞きしてきました。

「スダシャポーの夏帽子販売会」
一点物約150点を販売! ワゴンコーナーは3000円より。
【日時】5月18日(土)10時~17時
【場所】帽子の学校スダシャポー(東京都文京区大塚5-11-8)
参加費無料の「夏帽子を素敵に被るワンポイントアドバイス」は13時30分/15時30分より

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*帽子の学校に取材ということで、お気に入りの帽子でキメてきた記者

「スダシャポー」は新大塚駅より徒歩3分、以前大塚新聞で取り上げた「鈴木信太郎記念館」のすぐ近くにあります。通りに面したショーウィンドウから見えるのは、生徒さんが作った帽子たち。
早速中に入ってみると、ちょうど授業の真っただ中! 生徒のみなさんが真剣に帽子作りに励んでいます。

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教室を見渡すと、一際オーラのある女性が一人一人に声をかけています。須田京子学院長です! 記者に気がつくと、授業について教えてくれました。

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*須田京子学院長(写真右)

須田学院長(以下、須田)「皆さん違った形の帽子を作っていますよね。スダシャポーではレベルに合わせた個人的指導で授業を進めているんです。使う生地は生徒さんの好みで色柄を選んでいるので、同じ形の帽子を作っている場合でも、個性が出るんですよ」
確かに1クラス見ただけでも、それぞれの力量、センスに合わせて作品を作っているのが伺えます。

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*ところ狭しと並ぶ、リボンや糸などの素材


1つの帽子でも被り方は無限大!

授業終了後、お待ちかねの「帽子を素敵に被るコツ」のレクチャーを受けることに。
スダシャポーではイベントの際などに、このコツを参加者に無料で伝授しているんだそう。
記者「とはいえ私も帽子好き。似合う被り方は熟知してるはず!」
しかし、学院長の魔法の手は記者の想像をはるかに超えるものでした。

まずはこちらのベレー帽! 頭に乗せてみると…

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なんだかキノコ感? もこっとしてます。この状態に須田学院長が手を入れていくと…

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記者「えぇーっこれカワイイ! キャスケットっぽい感じ?」
須田「折り目をつけると印象が変わりますよね」
記者「すごい! いつもベレーはまっすぐか斜めに被るかぐらいで、こんな被り方したのは初めてです!」
記者の目が、鏡を見てからというものキラキラに輝き始めました(笑)
須田「こんなのもどうでしょう」

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記者「これもいい! 斜め上にくぼみを作るなんて、考えたこともなかった。オシャレ上級者になった気分!」
須田“ベレーに始まりベレーに終わる”と言われるくらい、ベレー帽は自由でバリエーション豊かなんです。こうやっていろんな形にできて個性が出せるから、芸術家に好まれたとも言われているんですよ」
記者「勉強になりますね。意外な被り方を知って、帽子の楽しさが広がりました!」
他にも何種類かの帽子を被らせてもらいましたが、いずれもいろんな雰囲気に変身できて大満足。
レクチャーのおかげで、自宅で眠っている数々の帽子を活用できそう♪と胸を弾ませる記者でした。


どんな帽子が作れる?生徒さんの力作を大公開!

「帽子を被る」ことも学べちゃうスダシャポーですが、通っている方にとっては「帽子を作る」ことがメイン。生徒さんは日々どんな作品を作っているのでしょうか?
授業を受けていた皆さんに声をかけ、自信作を見せていただきました!
まずはこちら。

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…カイワレ大根!?
個性溢れる作品の登場に驚きを隠せません(笑)
作者のsabo.bonさんによると、この作品は教室の仲間と開催したグループ展のために制作したんだそうです。
記者「面白い作品ですね! どういった発想で生まれたんですか?」
sabo.bonさん(以下、sabo.bon)「グループ展で“植物”というテーマのコーナーを作ることになり、どんな作品を出そうか考えていました。そんな時、カイワレ大根のサラダを食べて“これだ!”と思いまして」
記者「“植物”でカイワレってすごい発想力! ところでこの作品のこだわりポイントはどこでしょう?」
sabo.bon「ブリム(帽子のつば)がダブルになっているところでしょうか。カイワレ部分であれば、よく見ると種の殻があったりと、細かい部分まで再現したところです」

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*カイワレの種の殻、発見!

スダシャポーで学んで10年経つというsabo.bonさんですが、入学当初は苦戦することも多かったそう。
sabo.bon「最初はミシンをうまく扱うこともできませんでした。ミシンを使うときは失敗するんじゃないかとヒヤヒヤしていたのですごくゆっくり作業していましたね」
記者「そんなに不器用だったようには見えませんね。こんな素敵な作品が作れるようになるなら、私も習ってみたいかも…!」

お次に見せていただいたのは、なんと茨城県から通っているという箕輪さんの作品。

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記者「打って変わって落ち着いたデザインですね。生地の組み合わせがオシャレです!」
箕輪さん(以下、箕輪)「頭のサイズ的に市販品が合わない友人に、プレゼントしようと作った作品です。生地も好みに合いそうなものを選びました」
記者「これは喜んでくれるに違いありませんね!」
さらに箕輪さん、現在鋭意制作中の作品もあるそうで…

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箕輪「この帽子は5月18日の販売会のために作っているものです。織物をやっている母が作った生地やリボンを、アクセントとして取り入れてみました」
記者「親子合作なんですね。織りならではの繊細な色味が出ていて素敵です」

織の生地を使っているのは箕輪さんだけではありません。横浜から通う河合さんも、手織りの生地で制作を行なっている一人です。

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*手織りの生地を手に持つ河合さん

河合さん(以下、河合)「私は自分で布を織って洋服を作っていたんだけれど、ハギレが出てもったいなくて。ハギレを利用できるかもって帽子作りを始めたんですよ」
記者「帽子って小さい生地でも作れるものなんですか?」
河合「うん、そんなに使わないの。いろんな生地をつなぎ合わせてもいいしね」
ものづくりが大好きな河合さん。作った帽子は「出来が良くないから」と隠されてしまいましたが、その紫の帽子は手織りの温かみと深みがあってとても素敵でしたよ!


技術だけでなく、帽子への熱い想いを伝えるスダシャポー

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新大塚で教室を始めて64年と、長い歴史を持つ「帽子の学校 スダシャポー学院」。
最後にその歴史や特徴などについて、学院長からお話をお聞きしました。

記者「教室の歴史についてですが、どういった経緯で開くことになったんでしょうか?」
須田「スダシャポーは父である須田京之助が1955年に創立いたしました。創立前、父は帽子教室に通っていたのですが、帽子に対してとても強い想いを持っていました。その熱意は、当時のクラスメイトの方が貸してくれた洋書に掲載されていた帽子の写真をもとに、自ら研究して一から帽子を再現するほどだったんですね」
記者「えぇ!? 写真から自力で!?」
須田「普通では難しいですよね(笑) その後父は数々の作品を作るうちに“立体裁断”という技法を生み出しました。自然と周りの人から教えて欲しいとお願いされるようになって、教室を始めたというわけです」
そんな経緯もあり、“型紙の帽子を学ぶならココ!”とも言われているスダシャポー。それゆえにプロの帽子屋さんが学びに来ることもあるそうです。
さらにはその貴重な技術を学ぶため、北海道や沖縄から通う方もいるんだとか!
記者「まさに全国に生徒さんがいらっしゃるんですね!」
須田「遠方の方は長期間東京に滞在されるタイミングでまとめて受講されています。初等科は通信講座も行っていますので通わずに学べるのですが、その先となると目でチェックすることが必要になってくるんです」

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記者「須田京子学院長自身は帽子にどんな想いを持っていますか?」
須田「実は私はものづくりや芸術に興味はあったものの、継ぐつもりはありませんでした。しかしいくつか帽子を作ってみる内に、魅了されハマってしまったんです(笑) 機能性や芸術性、作り手のセンスや技術…様々な可能性の中で生まれる帽子はまるで小さな宇宙のよう。何十年やっても面白い!学び足りない!と感じます」
記者「それでは帽子作りを教えることについては?」
須田「私、教えるのが楽しいんです。どんな初心者の方でも、みなさん独自のセンスを秘めています。学院で教えた技術によってそれらが花開くのを見た時、教える者として大きな喜びを感じるんです。これからも生徒さんの伴走者となって、皆さんそれぞれ違った花を咲かせるのを見つめていきたいと、そんな風に思っています」
記者「自分だったらどんな花が咲くんだろう? 興味が湧いてきます!」

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*教室内に飾られたステンドグラスも初代・京之助学院長のお手製! 芸術に対して造詣が深く、なんでもチャレンジする方だったそうです

記者「最後に、大塚新聞として地域とのつながりについてお聞きしたいんですが、ありますでしょうか?」
須田「地元との関わりというと、スダシャポー60周年の年に第7回大塚音楽祭のスタッフさん用の帽子をデザインをさせていただいたことでしょうか。帽子の楽しさを広めながら地元に貢献したいという想いもあるので、もっと何かやってみたいんですけどね」
記者「では今後地元との関わりが増えるのはウェルカム?」
須田「そうですね。学院でできることがあれば!」
記者「その言葉をいただけて安心です(笑)。今日は長い時間ありがとうございました! 初代学院長の帽子への情熱、そして須田京子学院長の帽子への愛を感じて、私もさらに帽子が好きになりました!」

スダシャポーでは5月18日(土)に「夏帽子販売会」が開催されます。
実は今スダシャポーのショーウィンドウに飾られているのは販売会に出品される品。外から覗き込むだけで気になる作品をチェックすることができちゃいますよ。
学院の講師陣や生徒さんの作品を購入できるチャンス。ぜひこの機会に楽しんでみてくださいね!

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*いずれも一点物!レディースはもちろん、メンズ向けのデザイン・サイズの帽子も

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*表には出ていない作品たちも。夏にぴったりなデザインですね(講師・岸田智子さん作)

「スダシャポーの夏帽子販売会」
【日時】5月18日(土)10時~17時
【場所】帽子の学校スダシャポー(東京都文京区大塚5-11-8)
参加費無料の「夏帽子を素敵に被るワンポイントアドバイス」は13時30分/15時30分より

こんなイベントも今後開催予定です!

「帽子のおしゃれ入門講座」※要予約
帽子の選び方・被り方やお手入れ・収納方法などを教えます。被り方にお困りの帽子をぜひお持ちください。
【日時】6月1日(土) 13時~15時半
【受講料】3000円(テキスト・お茶・プチお菓子付き)
【定員】10名 ※5名~開講

「体験講習」※要予約
夏にぴったりのラフィア素材を使った帽子作り体験。初めての方も安心の少人数制で、3時間でマイハットが完成!
【日時】6月7日(金)/8日(土) 9時30分~/11時~/13時~
【受講料】7000円

いずれも予約は下記お問い合わせ先の電話番号まで!


帽子の学校スダシャポー学院
【住所】〒112-0012 東京都文京区大塚5-11-8
【お問い合わせ先】03-3941-0895
【ホームページ】http://sudahat21.com/





記者:クルバ
本業デザイナーの新米記者。大塚歴はまだまだだけど、だからこそ感じ取れる大塚の新鮮な魅力をたくさん紹介していきたいです。
興味があるのはアートやグルメ!チャームポイントは丸メガネ!シーザーサラダとお肉に目がねぇ!こんなプロフでいいかねぇ?

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