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フリーコーヒーからはじまる、企業と街との新しいコミュニティ

大塚駅北口を出て右にまっすぐ進んだ先にある「東邦レオ」の建物。一見すると普通のオフィスビルですが…!?
実はこの場所では、東邦レオ社員が通りがかりの人にコーヒーをふるまう「フリーコーヒー」を月に1回開催し、街の人と東邦レオ社員とを繋ぐコミュニケーションの場となっているんです!
東邦レオといえば、商業施設やマンションの植栽管理や屋上緑化などのグリーンインフラ事業を行っている企業。東京支社として大塚にやってきてから18年、これまで地元と深く関わっていなかった会社が、どうしてフリーコーヒーを始めたのでしょうか?
今回はフリーコーヒー開催中の7月25日に東邦レオ東京支社を訪ねてみました。

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大塚について、地元の方に教えてもらいたい!

東邦レオ東京支社へ向かうと、ロビー前に机を出して、コーヒーをコップに入れる若い社員たちの姿がありました。午前中ということで通りかかる人はあまり多くはないようでしたが、その分一人一人丁寧にコーヒーを渡し、受け取った方からも笑顔があふれます。なんだかとても和やかな雰囲気!
コーヒーを配っていた新入社員の家前(いえまえ)朋実さんに、この活動について聞いてみました。

大塚新聞「暑い中お疲れ様です! フリーコーヒー、皆さん受け取ってくれてますか?」
家前朋実さん(以下、家前)「こんにちは! 今日はまだ人通りも少なくてなかなか渡せてなくて…。でも来てくださった方とは結構濃い話ができてると思います」
大塚新聞「お話というと、コーヒーを渡すだけじゃないんですね!」
家前「はい。お時間がある方には、大塚駅周辺の地図におすすめスポットを書いていただいています」
確かに後ろにある大塚周辺の地図には、いくつかおすすめスポットが記入されていました。書き込まれた場所は様々ですが、どれも地元目線の肩肘張らない正直な声。実際に行って見たいな!という気持ちになりますね。

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家前「この活動は新入社員が中心となって運営しているのですが、新入りの私たちはまだまだ大塚について勉強不足なので、コーヒーを”渡す”というよりは、この活動をきっかけにして大塚について教えて”もらう”という感覚でやってます」
大塚新聞「毎回こんな風にテーマを決めているんですか?」
家前「フリーコーヒーは今回で3回目ですが、テーマを作るのは初めてです!こういうのがあった方が、皆さん立ち寄りやすくなるのかなと」
大塚新聞「テーマがあった方が話しやすいですよね! でも、おすすめスポットってネットで調べたら色々出てきますよね。そんな中で実際に聞くのはどうしてでしょう?」
家前「この取り組みは社長の”街の役に立つ企業になりたい”という想いから生まれた企画なんです。私自身その想いに共感を持っていて、この大塚という街の役に立ちたいと思っています。そのためには地域の方々とコミュニケーションをとることが大切ですよね。コーヒーを渡すことで”ありがとう”とか”頑張ってね!”と声をかけていただけて、時には大塚について深く教えていただくこともあります。”変なことやってる…”みたいな奇異の目で見られることもありますけど(笑) それも街の人とのコミュニケーション! ネットで調べるより直接の関わりを持ちながら、大塚を知って街に馴染んでいきたいです」


1階づくりはまちづくり

大塚新聞「街と関わる方法がいろいろある中で、なぜ月に1回フリーコーヒーをやろう!ということになったんでしょう?」
家前「実はフリーコーヒーは建築コミュニケーターの田中元子さんが発案したことなんです。田中元子さんは”1階づくりはまちづくり”をモットーとしていて、それに共感を持った社長が田中さんを招き、この取り組みが始まりました。初回は実際に来てくださって、その場でコーヒーの抽出からやってくれたんです! 田中さんのエネルギーが街の人に伝わり続々と人が集まってくる様子は見ていて本当に感動しました」

「1階づくりはまちづくり」とは、話に出た田中元子さんが代表を務める「株式会社グランドレベル」のモットー。歩いていて目に入るのは建物の1階であることから、その1階を街の人が関われる「開かれた場所」にすることで、街が生き生きと生まれ変わる。そんな意味が込められた言葉です。

大塚新聞「田中元子さんがいらっしゃったのは初回のみですか?」
家前「そうですね。2回目からは東邦レオ社員のみで行なっています。大塚の街に馴染んで役に立つ企業となるためには、私たち自身で継続していかないと意味がないですよね」
大塚新聞「ということは、今後も継続されるんですね!」
家前「もちろんです! すでに来月も実施が決まっていて、次回は”大塚の歴史を教えてください”というテーマで地元の方からお話を伺えたらと思っています。大塚に限定せず、来てくれた方の人生の歴史なんかも聞けたらいいですね!」

地元の方から直接聞く大塚の歴史…はたまたその人自身の人生の歴史…なんだかとってもディープな話が聞けそう!


時間がゆるやかに流れる街、大塚

大塚と関わりたい…東邦レオの強い想いと、それに呼応する社員の熱い気持ちが、家前さんのお話を通して伝わってきました。
ですがフリーコーヒーの運営を行なっているのはほとんどが新入社員。大塚にやってきたばかりのひよっこです。地域を盛り上げようとしてくれるのは嬉しいけれど、実際のところ大塚をどう思っているのでしょうか?

*大塚について語る家前朋実さん
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家前「ここに来て3ヶ月の私がこんなことを言うのはおかしいかもしれないんですが、大塚って不思議と”ただいま!”という気持ちになるような街なんです。アットホームでリラックスできるというか…うまく言葉にできないんですけど」
大塚新聞「時間がゆるやか…みたいな感じですかね?」
家前「それですね…ぴったり!(笑) 都電とか商店街とか、独特のレトロ感があって本当にゆったりできるんです。その一方で、皆さん阿波踊りや社交ダンスなど踊るのが大好きで、街のイベントもいつも人がたくさんじゃないですか。思わずその輪に入っていきたくなる、パワフルなエネルギー溢れる街でもありますよね。そんな大塚が私は大好きです! 日常の中にある素敵なことを見つけられる場所だと感じています。だからこそこのフリーコーヒーにも本気で取り組めるんです。自分が好きな街だから、そこに暮らす人とも接していきたいんです」

おおっ、思った以上に大塚への情熱に溢れているっ!  大塚について語る家前さんの表情は、今までにないくらい生き生きと輝いていました。本当に大塚が大好きなんですね。


街の人の声は、アイディアの素!

*1階ロビー
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東邦レオではこのフリーコーヒー以外にも、街に馴染むための工夫を行っているんだそう。その1つが1Fロビーをアートな空間に変えたこと。

家前「もともとここはただの壁だったんです。それを”1階づくりはまちづくり”ということで、DIYとアートの雰囲気溢れる空間にリニューアルしました。通りがかりの方で見ていく方も多いんですよ」
大塚新聞「オフィスビルの1階がアートな空間に変わったら、興味が湧いて来ますよね」
家前「あとこれはまだ計画段階ですが、今後はビルの8階を”大塚の秘密基地”として皆さんに提供する予定です。8階は絵画作品を飾ったアートギャラリーになっているので、街の人と一緒にワークショップを行なったりとか、クリエイティブなことに使ってもらえたらいいですね! そしてこの場所から新しいコミュニティが生まれることを期待しています!」
大塚新聞「秘密基地! なんて楽しそうな響きなんでしょう!」

*8階アートギャラリー
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フリーコーヒー、アートなロビー、大塚の秘密基地…街とつながる数々の試みを行う東邦レオ。最終的に目指している形とは一体なんなのでしょう? 家前さんに尋ねてみると、意外な答えが返って来ました。

家前「目指すのはこの街の相談所ですね!」
大塚新聞「相談所ですか!?」
家前「東邦レオではグリーンだけでなく、グリーンの提供をきっかけとしたコミュニティづくりを事業としていて、それを推し進めていきたいんですね。そんな中で、リアルな街の人の相談事はビジネスのヒントになると思います。”こういう事がやりたいけどどうしたらいいかな?”とか、”こんな場があったらいいな!”とかは全部アイディアの素なので、私たちの為にも相談していただきたいです。もちろんアイディアをもらって終わりじゃなくて、受けた相談はこの大塚で実現できるよう頑張ります!」

そんな風に笑顔で語るフレッシュでエネルギッシュな家前さん。インタビューを終えると再びコーヒーを手に、通りかかる人たちに声をかけはじめました。同じく東邦レオ社員の成田ひかるさんは街の人が語るおすすめスポットについて柔らかな表情で頷きながら聞き入り、その横ではグリーンの周りに風船を飾りつけ運営をサポートするメンバーがいたり、呼び込みを行うメンバーがいたりと、それぞれがフリーコーヒーに対して真剣かつ楽しそうに取り組んでいます。
その様子は、すっかり大塚の一員として街に馴染んでいるように見えました。
東邦レオから生まれる企業と街との新しいコミュニティ。なんだかとっても面白いことが生まれるような予感でいっぱいです!

*写真左より家前さんと成田ひかるさん
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来月のフリーコーヒーは8月21日の火曜日、お話テーマは「あなたの知っている大塚ヒストリー」です。お昼にはおいしいチキン料理のキッチンカーもやってきます!近所の方、コーヒーを飲みたい方、腹ペコな方、大塚の歴史について語りたい方は東邦レオに立ち寄ってみては?





記者:クルバ
本業デザイナーの新米記者。大塚歴はまだまだだけど、だからこそ感じ取れる大塚の新鮮な魅力をたくさん紹介していきたいです。
興味があるのはアートやグルメ!チャームポイントは丸メガネ!シーザーサラダとお肉に目がねぇ!こんなプロフでいいかねぇ?

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