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のれんをくぐってはしご酒!昭和ノスタルジーに酔いしれる『東京大塚のれん街』

こんにちは、大塚新聞ライターのばんしょうです。大塚駅北口から徒歩1分。都電を挟んだ”星野リゾート OMO5 東京大塚”裏側にオープンした『東京大塚 のれん街』。皆さんもう行ってみましたか? いろはにほへと…で始まる店舗がぐるりと一周。バラエティ豊かなお店が街角にぎゅっと詰まっているのでサク飲みにもはしご酒にももってこい。今日はそんなのれん街へ込められた思いを感じながら、一杯&一品のはしご酒でお店を紹介します。

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大塚にのれん街ができたワケ

東京大塚のれん街は「古民家十棟丸ごと再生プロジェクト」として、都電荒川線すぐの一帯で空き家となっていた建物を新たに店舗として改装し誕生。いろはにほへと…で始まるのれん街と言えばすぐにピンと来る方もいるようですが、新宿代々木にある「ほぼ新宿のれん街」を手掛けた株式会社スパイスワークスの下遠野さんとGood market & shopsの清水さんが、ここ大塚にものれん街を出現させたのです。

大塚の街づくりに乗り出した山口不動産が、人と人とのつながりをつくる場所を提供したいと”ba(ビーエー)”プロジェクトを開始。この”ba(ビーエー)”プロジェクトのうち「ba02 集う場所」として都電裏の一帯を借り受け、のれん街が誕生する流れとなりました。

”のれん街”というかたちで「街をつくる」

では、なぜ大塚で「のれん街」だったのでしょう。 のれん街をプロデュースした下遠野さんは、一度建築業界をやめて飲食業界へ入り、そして飲食店 をメインにした建築士として独立されています。自身が料理人であり建築士でもある。だからこそ 見えているもの、感じるものがあるのです。

*ba02 集う場所として都電裏に誕生したのれん街。

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『昔からその通りにたち、人々と関わり街とかかわりひと時代を作り上げてきた「物件」がそこに存在した意味をきちんと理解したいと常々思っています。そうしていると「街に存在する意味」が直感的に理解できるようになってきました。』 そう綴っているのを見るとまず古民家再生にこだわる理由には、建築士としての「街と建物との関わり方」にあることがわかります。そしてのれん街とは、昔からある建物を大切に使っていくことでそれが価値のあるものへと変化 しいずれ文化になるという”資源の最大化”と、その昔ながらの建物が残る懐かしい風景こそが”東京の礎となる心のふるさと・拠り所”であると考えているのです。この2つの思いを大切に「新しいコト」を提案する。それが下遠野さんの手掛ける古民家再生プロジェクトであり、今回大塚にできたのれん街へ対する思いでもあります。

*株式会社スパイスワークスの下遠野さんとGood market & shopsの清水さん。

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なぜ古民家再生に”のれん街”なのだろうと考えていましたが、実はのれん(暖簾)には店の軒先に張る「日よけ」という、のれんそのものの意味だけでなく、「店の格式・信用」という意味、そして老舗として得意先や仕入れ先・営業上の経験を総括した「無形の財産」という意味もあります。きっと「のれんを張ることはその店のプライドである」という意志の強い店同士が集まることでのれん街には活気が生まれ、そして街全体に連帯感やつながりが出てくる。のれんが人と人とのつながりをつくる、のれんでつながるそんな街づくりの構想があったのだと思います。

のれん街を表現する言葉に下遠野さんは「温故知新」をあてはめました。古きをたずねて新しきを知るというこの言葉に、全てが凝縮されているようにも感じます。 もしかすると、人情味溢れ古き良き時代の香りが残る大塚だからこそ”のれん街”だったのかもしれません。料理人として、建築士として、プロデューサーとして、大塚のために集めたのれん店の数々。どの店もとても輝いています。

どんなお店か行ってきました!大塚のれん街、全店舗紹介します

【い】魚屋みらく劇場(海鮮居酒屋)

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店内の元気な掛け声に、サービス精神豊かなスタッフさんが集まった魚屋みらく劇場。 店長が炙ってくれるカツオの藁焼き(780円)はテーブルに運ばれてくる前にふんわりと香ばしさが漂い食欲を刺激します。新鮮なカツオは、外はしっかり炙られているのに中はとろみがあってマイルド。塩タタキで何もつけなくてもほのかな塩味で食材の味を楽しめますし、まろやかな自家製ポン酢とお好みの薬味で食べるのも絶品です。ドリンクのおすすめ、濃~いお茶割り(580 円)は抹茶感があって飲み応えバッチリ。

い・魚屋みらく劇場(海鮮居酒屋)
TEL 03-6903-5959(予約専用番号)
営業時間 17:00~翌3:00

【ろ】名匠 上木(たこ焼き)

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長年この場所でお店を構える上木家は地元の人に愛される人気店。 とろとろの生地に辛めソースがマッチした大阪たこやき。スタンダードな名匠たこやき(6個380 円)でファンになったら他の味もぜひ試してみたい。常連になるとたこ焼き以外のメニューを目当てに訪れる人も。メンマや長芋をつまみながら、外のカウンターで夜風に吹かれながらの至福の一杯。店内席は限られていますが、外のカウンターや店の前で立ち飲みする人もいるので、居合わせた人と自然に会話が弾みます。

ろ・名匠 上木(たこ焼き)
TEL 03-3949-9368
営業時間 日~木 12:00~23:30/金・土 12:00~24:30

【に】筑前屋 大塚店(居酒屋)

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昭和の空気感が心地よく、活気溢れる店内。入口に小さな太鼓あってなんだか気になる筑前屋。サク飲み・はしご酒には1階のカウンターがうってつけ。おすすめはなんと言ってもやきとん。串盛り5本(780円)は旨タレ、塩、博多みそダレの中から選べますが、甘みとコクの博多みそダレで食べてみてください。ホルモンの苦手な人でも味噌の甘みでお酒がすすみますよ。ドリンクはぜひメガジョッキを。(写真左から、まるちょう、豚軟骨、ハラミ、カシラ、豚レバー)

に・筑前屋 大塚店(居酒屋)
TEL 03-3940-7555
営業時間 平日 16:00~翌2:00/祝前日 16:00~翌4: 00/日 16:00~24:00

【ほ】素揚げ酒場 パリパリ(居酒屋)

ほ:鳥酒場パリパリ
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店名の音の響きも小気味好い素揚げ酒場 パリパリ。店内はそれほど広くないですが、外にカウンター席があり、この席に座る客さんは意外と多いです。イチオシの大山鶏パリパリ半身揚げ(980円)を頼むと鶏の姿揚げが登場。皮目はパリッと、中は柔らかくジューシーに揚がった身に柚子 胡椒、カレー塩、ポン酢の3つの調味料をお好みで。鶏の脂にさっぱりとしたポン酢が美味。ドリンクにおすすめしてもらった果実ゴロゴロサワーのリッチ男梅サワー(480円)は”リッチ”なだけ あって大きな梅が3つも入っています。

ほ・素揚げ酒場 パリパリ(居酒屋)
TEL 03-6903-7618
営業時間 平日 17:00~翌2:00/日 17:00~24:00

【へ】皐月(ホルモン焼肉)

へ:外観
へ:店内
へ:料理

若いスタッフが多いハツラツとした店内の皐月。和牛専門店から仕入れを行なっているので「間違いない」と太鼓判。辛党の方には一度食べてみてほしいのはチーズカルギサル(1,200円)。カ ルギサルは、本場韓国でも人気のある焼いたハラミを卵にくぐらせて食べる焼肉。チーズカルギサルはその進化系で、さっぱりとした豚ハラミにチーズをからませるのが特徴。とにかく辛い。辛いけど美味い。とやみつきになること間違いなし。強炭酸ハイボールが良く合います。

へ・和牛焼肉 皐月
TEL 03-5972-1343
営業時間 17:00~27:00

【と】志田熟成鶏十八番(串焼き)

と:志田熟成鶏十八番
と:志田熟成2階鶏天井
と:野菜と変わり豚巻き

アーティスティックなのれんが出迎えてくれる志田熟成鶏十八番。とにかく串焼きの種類が多く何を食べようか目移りするでしょう。カウンターからは串を焼く姿が見られるので臨場感もあります。鶏ハラミ(240円)など珍しい希少部位が食べられたり、賞味期限59秒の生つくね(240円) などとにかくメニューにこだわりがあり時間によっては売り切れてしまうことも。種類が減ると盛り合わせの内容が変わってくるので、お目当てのメニューがあれば早めの来店を。

と・志田熟成鶏十八番(串焼き)
TEL 03-5944-5335
営業時間 17:00~翌1:00

【ち】アガリコ餃子楼 大塚店(餃子バル)

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ち:アガリコ内観
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オリエンタルな異国感溢れるアガリコ餃子楼。池袋にある人気店が、地元ファンを引き連れて大塚にやって来ました。その味は池袋店と変わらず、全て手作りの手づくり餃子(5個350円)はもちもちで癖になる味わい。餃子バルだが、実はゴロゴロ肉焼売(450円)が絶品で、餃子とセットで焼売を頼む人も多いそう。常連のおすすめは餃子のアヒージョ(580円)。パリパリの揚げ餃子をオイルにつけて食べる変わり種。オリエンタルなメニュー珍しいビールのすすむお店です。

ち・アガリコ餃子楼 大塚店(餃子バル)
TEL 03-5980-7267
営業時間 17:00~翌4:00

【り】カラオケスナック(スナック)

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り:別邸IMG_2161
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アガリコ別邸はアガリコ餃子楼の2階にあるカラオケスナック。写真右側の茶色い扉から2階へ。2500円で90分飲み放題。リバースすると掃除代が2万円かかるなど、ゆるさも厳しさも兼ね備えた昔懐かしくて、そして新しいスナック。ワイン・テキーラ、クラフトビール(各500円)など ちょっと大人なドリンクも。小腹が空いたらチキンラーメン(500円)もありますが、1階のアガリコ餃子楼からオーダーもできます。餃子楼で飲んだ後そのまま2次会としてなだれ込むお客さんが多く、朝まで楽しめるのが嬉しい。

り・アガリコ別邸(カラオケ・スナック)
TEL 03-5980-7267
営業時間 20:00~翌4:00

【る】大塚 魚寿司(魚寿司)

る:魚寿司カウンター
る:おみくじ
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カウンターが通りに面していて女性一人でもふらりと入りやすい雰囲気の大塚魚寿司。カラスミがけやロッシーニ風など欧風の創作ネタに力を入れていて、お品書きから目新しいネタを探すのも楽しいです。柔らかで旨味のあるタタキ馬肉の肉ネギトロ軍艦や、濃厚な塩味と歯応えの塩梅がちょうど良いアオリイカソーメンカラスミがけなど、くせのありそうな創作ネタを引き立てつつも味をまとめてくれるのが魚寿司のシャリ。独特の甘みがあるシャリには黒酢とバルサミコ酢など複数のお酢が使われていて、程よい酸味と朗らかな甘みが絶妙です。

る・大塚 魚寿司(魚寿司)
TEL 03-3910-1177
営業時間 (月~金) 17:00~翌3:00 (日) 16:00~24:00

気取らない雰囲気で存分に楽しめるのれん街。普段着で自分を飾らず訪れることができ、常連さんも気軽に話しかけて来てくれるので知らないうちに街に溶け混んでしまうことでしょう。

いつも時代もはしご酒は、ワクワクが止まりませんね。

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東京大塚 のれん街アクセス:
JR 大塚駅北口もしくは都営荒川線 大塚駅前駅 徒歩1分
※営業時間 15:00~26:00(店舗によって異なる)

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