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現在の「ワタシ」と、未来の「アナタ」を考える――『映画「100年ごはん」上映会』に行ってきました!

「まちにもう一つの食卓を」をテーマに、こだわりの食材を使った美味しい料理を提供している『都電テーブル』さん。「向原店」はもちろん、新しくオープンした「大塚店」、それからこちらで開催された、日本酒のイベント『竹の露酒造 相沢さんと白露垂珠をたのしむ会』前編後編)など『大塚新聞』でも何度か紹介させていただいてきたお気に入りのお店なのですが、さる4月16日(日)に「向原店」で、『映画「100年ごはん」上映会』というイベントが開催されると聞きまして。「美味しいご飯と、映画が楽しめる」と聞き、取るものも取り敢えず行ってまいりました〜!

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映画『100年ごはん』は、巨匠・大林宣彦監督の娘さんである大林千茱萸(おおばやし・ちぐみ)監督によるドキュメンタリー映画。無化学合成農薬・無化学肥料の野菜作りを推進する大分県臼杵市に、4年もかけて足を運び、120時間にもわたる素材をもとに作り上げた超・力作です。

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2010年、草木8割、豚糞2割を主原料とした堆肥を製造する「臼杵市土づくりセンター」を開設した大分県臼杵市。それを受け、生産者の中には慣行農業から有機農業に転換する人たち、市民の中からも新たに農業を始める人たちが現れ始めました。

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「将来的には子供たちの給食も、臼杵の野菜でまかないたい

という、全国でもはじめての試みに試行錯誤しながら進んでいく臼杵市と市民の人たちの姿を、現在の「ワタシ」から100年後の「アナタ」へのメッセージとして届けるという、とってもユニークな構成になっていました。

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映画を観終わった後は、実際に臼杵市で採れた『ほんまもん農産物』を使った料理を参加者全員でいただき、さらに大林監督を交えたトークセッションも行われました。
これは、映画と料理を生業とする監督自らが、映画と共に各地へ赴くという独自の上映スタイルであり。これまでにも様々な場所で行ってきたものなのだそうです。

大林監督
「この映画上映会そのものが芸術的なプロジェクトになっています。映画を観て、みんなで食事を共有し、語り合い、(映画に登場する)土に触り、持ち帰るスタイル。五感を使い、映画を心身ともに体験スタイルです。映画と共に、日本をはじめ世界各国150カ所以上を訪れ、上映してきました」

大塚新聞
「なぜ、そうしたスタイルで上映するのでしょうか」

大林監督
「食は人と人とを繋ぐからです。さっきまで面識のなかった人でも、一緒に食事をすると、そこから笑顔が生まれ、胃袋と共に心が開かれ、会話が生まれます。たとえばこの映画は日本だけではなく、世界各国200箇所以上で上映されています。けれど映画を観て、一緒に食事をし、みんなで会話をすることで、この出来事は遠い海の向こうの他人事の話ではない、自分たちの足下で起きていることにも繋がっているのだということを、感じることができます」

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トークセッションは、「日の出ファクトリー」の中島明さんが司会を務め、目白にある飲食店「目白 にある飲食店「なるたけ」と、「都電テーブル」のオーナーである馬場祐介さんも加わるなど、とっても濃密な内容でした。

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こちらは、「臼杵市土づくりセンター」で作られた完熟堆肥。イベント終了後は希望者に未来を考える「夢のバトン」として参加者にお裾分けしてくださいました。

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私たちの体を作る「食」は、生活する上で欠かせない「衣食住」の中でも最も重要な要素です。
「食べ物」ってなんだろう? 
「食べ物」はどこで作られ、どうやって届けられるのだろう?
シンプルな問いですが、自分自身のことはもちろん、これから生まれてくる子供たちや孫たちの未来のために、改めてじっくり考える良い機会となりました。

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ご興味のある方は、大林監督の著作『未来へつなぐ食のバトン』も是非。

「都電テーブル」さん、大林監督、ありがとうございました!

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