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明治時代に産声をあげた老舗のうなぎ屋、『大塚 うなぎ宮川』で夏バテを吹き飛ばそう!

いや〜、毎日暑い日が続いていますが、みなさんお元気でしょうか。
こんなときは、夏バテ予防に栄養のあるものを食べたいですよね。
スタミナが付きそうな料理、となると、やっぱりうなぎ!
大塚には、明治時代に産声をあげた老舗のうなぎ屋、『大塚 うなぎ宮川』があるのをご存知ですか?

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JR大塚駅徒歩3分、三業通りの入り口そばにある『大塚 うなぎ宮川』は、築地にある『宮川本店』で修行を積んだ、初代店主の八馬信次郎さんが「暖簾分け第一号店」としてオープンしたお店なんです。

昨年11月に、八馬信次郎さんの曾孫にあたる八馬誠さんが店長となり、現在はご家族で切り盛りしているというお店に、早速行ってきました〜!

大塚新聞
「こんにちは〜!」

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八馬さん
「こんにちは〜! お待ちしていました。どうぞお入りください」

こちらが店長の八馬誠さん。築地と神戸の日本料理店で10数年修行を積み、その後『宮川本店』でうなぎ料理をマスターされたそう。

八馬さん
「今日は、『特上うな重』(4400円)の、さらに上のクラスになる『共水うなぎ重』(5500円)を用意しました。召し上がってみてください」

大塚新聞
『共水うなぎ』って、なんですか?」

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八馬さん
「日本初のブランドうなぎで、一般の養殖うなぎとは育て方が違うんですよ。普通、海で獲れたうなぎを養鰻場(ようまんじょ)で、8ヶ月くらいで大きく育てるんですね。それが『共水うなぎ』は、静岡の焼津にある養鰻場で育てるのですが、大井川の上質な水を使い、餌も上質なものを食べさせ、さらに『天然うなぎ』に近い環境にするため、四季折々の池を用意し、時期によって移し変えながら時間をかけて育てているんです。そうすることで、自分の力で旨味を蓄えることができるようになり、天然うなぎのように、うなぎ本来の味と香りを持ったうなぎになるんですよね」

大塚新聞
「へええ! 動物の体ってよくできていますね!」

八馬さん
「あるとき僕は、そんな『共水うなぎ』を食べて衝撃を受け、静岡の養鰻場に電話して見学をさせてもらいました。社長にお会いし、『是非うちの必殺技として使わせて欲しい』と直談判したんです」

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大塚新聞
「おおお、フットワーク軽いですね!」

八馬さん
「『共水うなぎ』は、どこのお店でも取引しているわけでもないし、仕入れ値も高い。それでも、生産者の顔が見えるってすごく大事だなと思うんですよね」

大塚新聞
「はい。いただく方も、その食べ物のバックグラウンドやストーリーのような付加価値があった方が嬉しいです」

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八馬さん
「若い人、それもどちらかというと女性の中には『うなぎが苦手』っていう人が多いと思うんです。うちの奥さんも、もともとはうなぎがあまり得意ではなかったし…」

大塚新聞
衝撃の事実!うなぎ屋さんの奥さんなのに!(笑)」

八馬さん
「はい(笑)。でもそういう人たちって、子供の頃にスーパーで真空パックで売っているようなうなぎを食べたことがあって、『うなぎってこんな味なんだ』と思ってしまったことが大きいと思うんです。実際に、うちで出しているうなぎを食べた奥さんは、その後はうなぎが大好きになりましたから。だから、もっともっと若い人たちに、うなぎを食べる機会を増やしていただき、味の素晴らしさを実感して欲しいんです。サラリーマンの方たちが、この店を接待に使ってくださるのももちろん有難いのですが、若い人たちにもっともっと来て欲しいんですよね(笑)」

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大塚新聞
「まあ、高い料理ですし、なかなか気軽に食べられるものじゃないんですよね…」

八馬さん
「正直、値段をこれ以上下げるのは難しいので(笑)。そのぶん満足いただけるように工夫していきたいですね。うちのコンセプトとしては、家族連れ、お子さんも一緒に連れて来やすいお店。美味しいものを出すのは当たり前だと思っていて、お店の雰囲気や接客も含めて、気持ちの良い時間を過ごしていただきたい。『うなぎってこんなに美味しいものだったんだ!』『うなぎ屋さんで楽しいところなんだ!』って思ってもらえる店づくりを目指しています。それが、うなぎ業界への自分なりの貢献だと確信しています」

大塚新聞
「なるほど! 素晴らしいですね。では、さっそくいただきます。ああ、本当だ! 身の部分はふわっふわで、脂に味がしっかりしみわたっていますね。タレは割と辛口でさっぱりしていて、箸がどんどん進みます!」

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八馬さん
「ありがとうございます! タレは、明治40年の開業からずっと継ぎ足ししている秘伝のタレです。共水うなぎは結構脂が乗っているので、このスッキリとしたタレとも相性がいいんですよ」

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大塚新聞
「うなぎといえば山椒ですが、ワサビが一緒に出てきたのは初めてかもしれないです」

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八馬さん
「『ワサビ発祥の地』と言われている、静岡の有東木(うとうぎ)で獲れる本ワサビです。すりおろしてうなぎに乗せて召し上がってみてください。辛さの中に甘みがありませんか?」

大塚新聞
「おお、本当だ! めちゃくちゃよく合う。最高ですね〜」

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八馬さん
「肝は、共水うなぎ1匹分の肝と血合い、背ビレと腹ビレを串に巻いて、焼いてタレをつけたものです。骨は、身を削いでから血を取り、塩水に浸けたあと2、3日干して乾燥させ、それを揚げたものです」

大塚新聞
「この、カリッとした食感もたまらないっす! 香ばしくて塩気があって、ビールも進みそうですねえ。八馬さん、今後の展望は?」

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八馬さん
「来年からは若い子を入れて、是非育てていきたいと思っています。それと、単に売上を上げようということだけじゃなくて、先ほども言ったように業界の発展と、関わる全ての人の幸せの為に、『自分はこういう貢献をしているんだ』という意識を持っていたいですね。日々の売上目標だけを考えて生きていると、それが達成出来なかったときに落ち込みやすいじゃないですか。そうじゃなくて貢献感をちゃんと持つことができれば、毎日充実感、達成感を味わえるし、心も折れにくいと思うんです。他者評価ではなく自己評価。今日、自分はこれだけのことをやった。だから100点!って思える生き方をしたいですね」

八馬さん、今日は素敵なお話と素敵な料理、ありがとうございました!

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『大塚 うなぎ宮川』
〒170-0005
東京都豊島区南大塚1-53-5
03-3945-1313
営業時間:
昼 11:30〜14:00
夜 17:00〜21:00
定休日:日曜日、祭日

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