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江戸の文化を疑似体験! 「マスミ東京」のギャラリーで、本物の甲冑を着てみませんか?

以前、こちらの記事で紹介させていただいた、「マスミ東京」さんの2階「マスミギャラリー」で、現在武の美安間コレクション」が開催されています。

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徳川家ゆかりの甲冑や陣羽織、自然の布の着物や刺繍の着物、能面など”武の美”を紹介しており、最終日となる7月23日(土)には、同会場にてゆらびの会〜日本の夏をあそぶ、納涼・縁日・体験 五感で楽しむ日本の美〜」と題したお祭りも行われるのだとか!

この日は武具や陣羽織を実際に身に付け、写真撮影コーナーを設けるなど、大人から子供まで楽しめる企画になっているとのこと。

一体、どんなものが展示されているのか、早速お邪魔してきました!

こんにちは、横尾さんお久しぶりです!

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* 「マスミ東京」の代表、横尾靖さん

横尾さん
「どうも『大塚新聞』さん、今日はお越しいただきありがとうございます。先日の『モーシン・アリ・カーン来日公演』以来ですかね?」

大塚新聞
「そうですね! その節はありがとうございました。で、今回は“武の美”の展示会を開催されているとか」

横尾さん
「そうなんです、こんな感じで展開させてもらっています」

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ジャーン!

大塚新聞
「おお、すごい! このコレクションはどうしたのですか?」

横尾さん
「4月29日(祝)に東京タワーの150m大展望台特設ステージで、『天空 和美の集い』というものを開催したのですね。それぞれの分野で日本の伝統文化を世界に発信されている方々が一同に会し、展示会や催し物をおこなったりしたのですが、そこで知り合った安間信裕さんという方が、江戸時代から明治維新にかけての非常に珍しい武具や陣羽織などをお持ちだと聞いて」

大塚新聞
「はい」

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横尾さん
「“武の美”の中には、素晴らしいものがたくさんあるんですね。日本の武士は、単に戦(いくさ)で戦うだけでなく、物にしても小道具にしても、美の心が常にあるんです。お茶をたしなんだり、お香にこだわったり、連句をやったりなど、芸能・芸術にも造詣が深くなければ、立派な武士とはいえなかったわけで。そういう文化というのは、とても尊いものだと私は思っており、『マスミ』も伝統的な布と紙を扱う『表装・表具』のお店ですので、『是非、一緒に何かやりましょう!』と。それで、こちらのギャラリーで展示していただくことになったわけです」

大塚新聞
「そうだったんですね!」

横尾さん
「さっそく、いくつかご紹介させていただきますね。まず、こちらは『被衣(かつぎ・かずき)』と呼ばれるもの。公家や武家の女性が、外出時に頭から被って用いた単衣(ひとえ)で、非常に細い麻の糸で出来ています」

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大塚新聞
「実際に触ってみることもできるのですね。おお、やわらかい! こちらの被衣は、蜘蛛が刺繍されているんですね。むむ、ちょっと怖いというか、グロテスクですね…。頭から被ってもこれだと目立ちそう(笑)」

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横尾さん
魔除け的な意味合いもきっとあったんでしょうね。こちらは、『ぜんまい白鳥織り』です。日本有数の豪雪地帯で、秘境の地でもある秋田県岩城町亀田が産地だと伝えられているのですが、雪解けを待って摘まれたゼンマイの綿、白鳥の羽毛、真綿と一緒に紡ぎ、織り上げられた貴重な布です」

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大塚新聞
「白鳥の羽毛が織り込まれているんですね! まるでダウンですね」

横尾さん
「そうなんです。だからとても暖かい。デザイン的にも非常に面白いし、機能性も高い。ゼンマイの綿は、きっと春を待ち遠しく思う気持ちで織り込んでいるのではないかと」

大塚新聞
「とっても感動的です!」

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横尾さん
「こちらは馬につける飾り。当時は馬を持っていることがステイタスの一つでしたから、こういう家紋をつけた派手な布で馬を飾り立て、大事にしていたわけですね」

大塚新聞
「こちらの着物も、とても深みのある柄ですね」

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横尾さん
「横糸には、大福帳(江戸時代・明治時代の商家で使われていた帳簿)の和紙が使われているんです。それを細く切って、紙縒り(こより)状にして横糸に入れる。そうすると、大福帳に書きつけた墨の色とか、落款(印章)の赤い色とか、そういう色が微妙に入り込んだりして、無地の布がなんとも深みのある色合いになるわけですね」

大塚新聞
「どうして、和紙を横糸に使ったりしたのですか?」

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横尾さん
「当時、絹や麻の糸をたくさん使うのは、なかなか大変だったんです。それで横糸に和紙を使ったり、葛布(くずふ)を入れたりしたことはよくありました。コスト削減の工夫が、ユニークな柄や色を生み出したわけですね。マスミも屑布の襖紙や壁紙を扱っていて、日本民芸館に納めたことがあります。ホワイトハウスには、葛布を使った襖紙(ふすまがみ)があるそうですよ」

大塚新聞
「へええ!!!」

横尾さん
「そして、今回の最大の見どころ、徳川家ゆかりの甲冑です。こちらは徳川秀忠公が着用していたといわれるものですね。」

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大塚新聞
「おお、さすがに畏怖を感じるというか…オーラが出ていますね。これを着て戦(いくさ)に出て行き、身一つで敵と戦っていたのですね」

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横尾さん
「こちらは陣羽織。武士の防寒具ですね。寒い地方に出陣したときなどは、これを鎧の上から着ていたようです」

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大塚新聞
「とっても派手ですし、昇り竜の細かい描写とか、刺繍も凝っていますねえ。裏地に刺繍を入れるところなども、非常に洒落ています! それにしても、こんなに良い状態で保存してあるものなのですね。それにも驚きました」

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横尾さん
「職人が丹精込めて作ったものを、大事に継承していくというのも日本の素晴らしい文化の一つだと思います。我々マスミが扱っている『表装・表具』というのも、長く保存するために60〜70年ごとに裏打ちを変えたり、布が痛んできたら手入れを施したり、修理したりして次の時代に継承しているんですね。そういったことを続けているからこそ、1000年前のものが現代でも鑑賞することができるわけです」

大塚新聞
「なるほど」

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横尾さん
「それに、古いものを解体して修理してみると、そこに先人がやってきた方法が残っていたりするんですね。『あ、こんなところに、こういうものを使っているのか』とか、『ああ、こういうやり方で保存するのか!』という発見や学びがある。古くなったから『じゃあ、捨てよう』ってやっていたら、絶対に学ぶことはできません。当然、継承もできないですよね。古いものを繕ったりしながら大切に使い、次の世代に残していく、そういうところが日本の素晴らしさだと思うんです」

大塚新聞
「とても素敵なお話で感動しました。ところで、最終日である23日の土曜日には『ゆらびの会』というお祭りをおこなうんですよね?」

横尾さん
「そうなんです。日本では、能や歌舞伎、日本画といった伝統文化が、各自で継承されてきたんですね。しかし、その壁があまりにも高く強固であるために、他の人が入りにくいということが今まではあったと思うんです。そこで、お互いの文化を横断しながら、それぞれが『調和』を重んじ、コラボレーションしたら何か面白いことができるんじゃないかなと。これって、あるいみ『表装・表具』の考え方でもあるんです。みんなでお互いを引き立て合い、お互いが響き合うっていう」

大塚新聞
「様々な分野で活躍する人の集まりが『ゆらびの会』なのですね!」

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横尾さん
「そうです。23日には、お昼頃からワークショップを開催して、お香やお茶、陶芸などを体験してもらうと思っています。こちらから一方的に提示するだけではなく、なるべく『参加型』のイベントにしたいんです。『お祭り』なので、お子様にはかき氷を楽しんでもらったり、スーパーボール作り、型抜きも楽しんでもらったり」

大塚新聞
「うわあ、楽しそう!

横尾さん
「16時くらいまでそうしたイベントをおこない、17時からは、民謡や日本舞踊、長唄といった様々なジャンルのプロたちによる、夢のコラボレーション公演をおこなう予定です。ステージの後ろには、大きな日本画を置く予定で、そちらも楽しんでいただけたら!」

この日は一日中、江戸の文化を疑似体験できそうですね!
みなさん、お時間のある方は是非遊びにいらしてください〜!

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「武の美 安間コレクション」
日 程 :2016年7月12日(火)~7月23日(土)
平日は9:00~18:00、
土曜は9:00~17:00まで開廊、
日曜祝日は休廊となります。

同時企画
①甲冑装着体験・記念撮影 ※7月23日のみ、本物の甲冑の装着体験および、記念撮影ができます。
②特別講演「家紋 ~こめられた想いとは~」
 講師:安間信裕(出展者)
 日時:7月23日(土) 15:00~

「ゆらびの会」の詳細はコチラまで

【お問合せ】
株式会社マスミ東京
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨4-5-2
TEL:03-3918-5401
FAX:03-3918-8666

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