大塚新聞は東京・大塚の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

一歩入れば、そこはオールド上海! チキンの丸焼きが名物の『上海チキン 大塚 小閣樓』は、異国情緒あふれるワンダーランドです!

みなさん、こんにちは〜!
「大塚新聞」グルメ担当です。

今日は、大塚で「異国情緒」を味わえる本格中華店、『上海チキン 大塚 小閣樓』をご紹介します!

01

JR「大塚駅」南口から徒歩3分のところにある『上海チキン』は、もう店構えからしてエキゾチック。軒先にはチキンがぶら下がり、一歩店内に入れば、そこはもう「オールド上海」。半地下のフロアは赤を基調とした「女性の間」で、壁に貼られたポスターは女の子をモチーフにしたものばかり。そして、中二階のフロアは緑を基調とした「男性の間」(別名《毛沢東の部屋》)で、毛沢東の肖像画などが飾られています。

大塚新聞
「こんにちは〜!」

02

石井丈二さん
「はいはい、どうも。今日はよろしく」

こちらが、『上海チキン』の店主、石井丈二さん。な、なんてダンディな方でしょう! 28歳のときから料理の世界に入り、この道40年。な、なんともうすぐ70歳だとか。なんて若々しいんでしょう。

大塚新聞
「石井さんが、こちらのお店を大塚で開こうと思ったのは、何か理由があったのですか?」

03

石井さん
いや、ないよ。最初は駒込に店を出しててさ、そこがマンションになるってんで、立ち退きになってしまって。どこか近場で良い場所ないかな、と思って探してたらたまたま大塚だっただけ。出入りの酒屋に勧められたんだよね」

大塚新聞
「な、なるほど。しかし、非常に異国情緒あふれる空間ですが、中国への思い入れがあるんですか?」

石井さん
いや特にない

大塚新聞
ギャフン!(…気を取り直して)お店を出すにあたって何かテーマとかありました?」

04

石井さん
「え? テーマ? テーマねえ…まあ、楽しくやってもらえばいいんじゃないの(笑)。よくさ、『人間は行動力が大事』だとか『感性が必要』とか言われるけど、空腹じゃそんなもんも出てこないですからね。まず食べなきゃ人間は生きていけないでしょ。『衣食住』っていうけど、着るものも住む家もなくても生きてはいけるけど、食べるもん食べなきゃ生きてていけないんだから」

大塚新聞
「おおっと、これまた究極の話ですね…でも、おっしゃる通りだと思います! で、こちらのお店では、『上海チキン』が名物なんですよね?」

石井さん
「そう。『上海チキン』野菜料理が“売り”だね。『ヘルシーチャイナ』てのが、テーマといえばテーマかな。中華っていうと、油っこいイメージだけど、うちの料理は比較的あっさりしてて。ベタベタしたものはないんですよね。どこでもやっているような、青椒肉絲とか蟹玉とかは、他に任せてる」

大塚新聞
「確かに、メニューを見ると野菜料理が多いですねえ」

05

石井さん
「野菜は季節によって収穫できるものが違ってくるじゃない? 季節感が出せるのもいいと思ったんだよ。春夏秋冬だけじゃなくて、早春とか晩秋とか、色々あるじゃないですか。年間を18くらいに分けて、バリエーションをもたせている。常時30種類くらいの野菜料理は出しているんじゃないかな」

大塚新聞
「へええ!」

石井さん
「『中国野菜』っていうと、十中八九の人たちは『ちんげん菜』って言うんだけど、ここは僕の中で譲れない部分。同じ緑の野菜でも、ちんげん菜は僕は絶対に使わない。逆に、なんでどこの中華も十把一からげで『ちんげん菜』推しなのかよくわからないよ」

大塚新聞
「そこがこだわりどころなのですね。ところで、ヘルシー志向ってことは、やっぱり女性のお客さんが多い?」

石井さん
「そうだね、圧倒的に女性客が多い」

大塚新聞
『担々麺』もオススメなんですよね?」

石井さん
「まあでも、麺はオマケみたいなもんで(笑)、あくまでも『上海チキン』と野菜料理がメインだね。うちに来たお客さんは、まずは『上海チキン』と野菜料理を食べながら飲んで、お腹に余裕があったら、最後は麺で閉めるっていう感じが多いかな」

06

大塚新聞
「では、今日は『上海チキン』と『担々麺』をお願いします!」

石井さん
「じゃあ、まずは『上海チキン』からどうぞ」

07

大塚新聞
「わー、ありがとうございます。ホントだ丸焼きだ! 聞くところによれば、チキンは塩水にまる2日漬けて、ハーブと鶏ガラで蒸した後に、紹興酒やハチミツを表面に塗って、焼き目がつくくらい炙って完成らしいですね。表面のパリパリした食感と、香ばしくもどこか甘い味がたまりません。中の肉は、ハムのようにやわらかい!」

08

石井さん
「手で持って食べたほうが美味しいよ。箸を使うと滑るから、「落としちゃいけない」と思って指先に神経がいっちゃうから、味を楽しめない

大塚新聞
「おおー! なるほど。確かに!!」

09

石井さん
「はい、これは担々麺ね」

10

大塚新聞
「担々麺、パクチーが乗せられているんですね。うん、美味しい! 胡麻と山椒がよく効いていて、頭の毛穴がぶわーって開くのを感じます(笑)。ちょっと酸味があって、それでいて辛口。しかもあっさりしているから、あっという間にペロリと完食しちゃいました」

11

石井さん
「あとはチャーハンとか点心春巻きとかね。まあ、なんでも人気があるよ」

大塚新聞
「ぜひ、また食べにきます。それにしても、大塚って移り変わりが激しいじゃないですか」

石井さん
「メチャクチャ激しいよ。ここに10年いて、周りのお店だけでも36店舗かわったもん。今でも当時のまんま残っているのは、自分のところでやってる床屋とか美容院、そういうところだけ。ほとんど変わっちゃったね」

12

大塚新聞
「大変だった時期もあったと思うのですが、『上海チキン』さんが残ってこられた秘訣はどこにあると思います?」

石井さん
「秘訣? うーん…まあ素直にやってればいいんじゃないの?(笑) 『俺んとこは1番!』みたいに言ってるところは続かないと思うね。1番かどうかは、お金を払って召し上がってくださった方が決めること。こっちから『美味い』だのなんだのと言ってるうちは、あまり伸びないでしょうね」

大塚新聞
「ところで石井さんは、大塚の他のお店にも食べに行かれたりします?」

13

石井さん
「よく行くよ。駒込から大塚に移ってくるとき、『大塚、いいお店が多いよ』っていろんな人に言われて、色々紹介してもらって。気に入ったら何度も食べに通ったりしたね。ああ、どこもこれくらいのレベルでお店を出してる街ならいいな、って思った。『大塚三業通り』*が大塚の食文化を栄えさせたと言っても、過言じゃないだろうね」

* 『大塚三業通り』とは、「料亭」「芸者置屋」「待合」の三業が許可された場所のこと

14

大塚新聞
「いやあ、ほんといろんなところにアンテナを張りめぐらせているのですねえ」

石井さん
『食』ってのは好奇心だと思うんだよ。よくいろんな人から『詳しい』って言われるんだけど、みんなが知らなすぎるんだよ。例えば竹下通りとか行ったら、興味ないけどないなりに、今の若い子たちが何を着て何を食べてるのかは、そりゃ情報としてチェックするもん」

大塚新聞
えええええ!!??ホントですか?」

15

石井さん
「今の子たちがどんなハンバーガー食べて、どんなスイーツ食べてるかもチェックしてる。その子たちが30年経って何着るか、今の15、6の子が50歳になって何着て歩くのか、俺は楽しみだもん。想像するだけワクワクするっていうかさ」

大塚新聞
「マジかあ…すごいなあ」

石井さん
「それくらいのこと、『すごい』なんて言ってること自体が遅れてるんだよ!

大塚新聞
「あちゃー! そうですね…反省しますっ!」

石井さん
「別に反省なんかしなくったっていいよ。したところで前進しないんだから」

大塚新聞
ギャフン!(2回目)」

16

東京生まれの石井さんは、チャキチャキの江戸っ子気質で、辛口のようで実はとってもユーモラスで優しい方でした。カッコイイしモテるんだろうなあ…。

みなさんも『上海チキン 大塚 小閣樓』、ぜひ遊びに行ってみてください〜!

17

——————-

『上海チキン 大塚 小閣樓』
東京都豊島区南大塚3-52-8
03-3981-4443
営業時間
〔月・水・木・金・土日祝〕
11:00-23:00(L.O22:00 ※注文がなければ終了)
月・水・木・金の14:00-17:00は、
休憩時間のためCLOSE。(土日祝は営業しております)
ランチ営業、日曜営業
定休日 火曜日

Share (facebook)