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親子が散歩を通して街を知るイベント、「おやこさんぽ」ーー子どもの視点で歩くと、世の中がこんなに新鮮に映るんです!

みなさん、こんにちは〜!
本日は、「都会に住む親子」の支援を、ここ大塚(豊島区)でおこなっている方に取材をしてきました。
場所は、以前に「大塚新聞」が取材でお邪魔したこともある、コワーキングスペース「co-ba Royal Annex」。ここを拠点に、「おやこさんぽ」というイベントを定期的に開いているらしいのです…

大塚新聞
「こんにちは〜!」

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相原りささん
「こんにちは〜、今日はよろしくお願いします」

こちらが「おやこさんぽ」の主催者、りささん。「こそだてビレッジ」「のあそびっこプロジェクト」など、様々なプロジェクトに携わり、「都会に住む親子」の支援をされています。

大塚新聞
「りささん、そもそも『おやこさんぽ』とはどんなイベントなんですか?」

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りささん
『親子が散歩を通して街を知る』をテーマに、ここ豊島区近辺で開催しているイベントです。特徴は、子どもが行き先を決めるということ。例えば、今日は雑司ヶ谷霊園へ行ってみようと思っているんですけど、最寄りの都電に乗って『雑司ヶ谷駅』で降りて、雑司ヶ谷霊園の方向に向いたところで、あとは子どもたちにバトンタッチして行き先を決めてもらうんです」

大塚新聞
「ほ〜、なるほど」

りささん
「今日は3組の親子が参加なので、こども1人15分くらい持ち時間を決めて、その15分の間は、子供は好きに行動していいんですね。立ち止まりたいところで立ち止まっていいし、進みたいときに好きな方向に進んでいい。それに対して、残りの子供たち、および引率の大人たちは全員従うことになっています(笑)」

大塚新聞
「その子が隊長だ!(笑)」

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りささん
「そう。例えば、参加者の子供が0才、1才、2才だとしたら、それぞれの目線が全然違うんですよ。そうすると、1才の子供にとって、2才の人の目線は新鮮だし、0才の視点は懐かしい。それぞれの視点を『追体験』できるんですよね」

大塚新聞
「うわあ、面白そう。大人も子供の視線を取り戻せますね! 」

りささん
「そうなんです。そもそも子どもたちに『目的地』なんて発想はないですよね?(笑) 以前、鬼子母神へ行ったときも、駅から参道までの道を30分以上かけて歩きました。一応目的地、エリアはあるけど、別にそこにたどり着かなかったとしても、『まあ、しょ〜がないよね〜』っていうスタンスでやっています」

大塚新聞
「なるほど。その15分を、子供が自主的に動くことが大事なんですね」

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りささん
「そうです! まあ、0才とか1才の場合は自主的に動いているというよりは、とにかく自由に動き回っているっていう感じなんですけど(笑)、そんな時間ってなかなかないですよね。年齢とか月齢が低ければ低いほど、お母さんが行きたいところへ『付いていく』っていう感じじゃないですか。そんな中で、自分の自由に動く時間が持てるということは、ちょっとずつの積み重ねですが『自信』にもつながるし」

大塚新聞
自信、とっても大切です!」

りささん
「『みんなが自分に付いてきてくれる』っていうのは、ある意味では受け入れられ、評価されていることじゃないですか。そうすることで『自己肯定感』も生まれると思うし。もちろん、1度の経験が今後の人生でどうこうというわけではないですけど、『おやこさんぽ』に参加してもらうことで、お母さんたちも『ああ、こういう散歩の仕方もあるのか』とか、『子供も結構楽しそうだな』っていうのを実感すると、そのあとも定期的にそういう散歩をしてみようと思ってくれるんじゃないかと。そうやって、家庭の中でも子供の主体性を大事にするようになっていけばいいなって思っています」

大塚新聞
「りささんは、もともとは保育士さんだったんですよね。そこで働きながら、『都会に住む親子』の支援を考えるようになったとか。」

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* 行き先を決めて、いよいよ出発!

りささん
「そうなんです。でも、イベント自体は『楽しそうだから、やってみようよ!』っていうところからスタートしていて、『自主性』とか『自己肯定感』とか、そういうのは後付けのところがあるかもしれない(笑)。やっていく中で、『あ、これって子供にとって、こんなふうにいいな』とか、『定期的に集まれば、コミュニティーもできる!』とか、『親子で散歩をすれば、近隣の人たちと顔なじみになるし、そうすると地域ぐるみで子供の面倒を見てもらえる!』っていうことに気づいたんです。そのうち、みんなで旅行に行こうってなって、『おやこたび』っていう企画も始まりました(笑)」

大塚新聞
「うわー、一石二鳥どころじゃないですね。素晴らしい!」

りささん
「子どもが外で遊んで、体を動かすことはとても大切だし、お母さんにとってはストレス発散にもなります。『都会には散歩する場所なんてない』なんていうけど、子供は歩いているだけで楽しい生き物なので(笑)、さがせば安全に遊べる場所もあるんじゃないかなって思うんです。『おやこさんぽ』を続けながら、そういう面白いエリアを見つけたいっていう気持ちもあるんですよね」

大塚新聞
「『おやこたび』についても詳しくお聞かせいただけますか?」

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りささん
「コンセプトは、地方へ行って、現地の人たちとガッツリ遊んで、おかあさんたちは現地のご飯食べて宴会するっていう。昨年の10月には大島へ行き、2月末には南会津へ行ってきました」

大塚新聞
なにそれ超たのしそう….!」

りささん
「(笑)。今後の目論見としては、『地方にもう一つの故郷(ふるさと)を作ろう』って考えてて。都心に住んでいる子どもにとっては、そこが故郷になるわけですよね。核家族化が進んでいて田舎がない子どもも多いんです。なので、擬似的でも自分にフィットする田舎が見つかったらいいのかなって」

大塚新聞
最高ですね。りささんの企画は、とにかく『楽しそう』っていうところから始まっているのがいいですよね。『子供のために』とか『教育上』とか、頭でっかちの理論を語る前に、まずは『楽しいからやる』っていう発想でスタートしているからこそ、続けられるし人も集まるんですよね。『なにか、楽しそうなことをやっている人たちがいるぞ』って。それって、co-baの青木純さん」もおっしゃっていて、とても感銘を受けました」

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りささん
「お母さんって、普段は子どもと一対一で向き合う毎日ですよね。そんな中、たまにこうして集まって、みんなで悩みを共有したり話し相手を作ったりするのは気分転換になりますよね。だから『おやこさんぽ』が終わったら、みんなで必ずご飯を食べています。お母さんも、お母さんである前に一人の女性なので、こどもの話だけじゃなく色んな話ができるのはいいなと思っています」

大塚新聞
「『おやこさんぽ』は、おとなが一人で参加するのもOKなんですよね。それも斬新だなあ、と」

りささん
「私自身も子どもがいないのですが、子どもの視線を知ることは、その人にとって新しい世界が広がるキッカケになるんじゃないかと思っているんです。こどもの目線で街を歩くなんて滅多にないですよね。基本、会社と家の往復だから、ものすごく発見があると思いますよ。こどもの発想はとっても自由で、自分の中の常識を捉え直すキッカケにもなると思います」

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右脳が刺激されそうですね! 
そうか、子育てしている人たちは、子どもと接しながら自分の既成概念を毎回覆されているのかもしれないですね。お母さんだけに子育て任せているのはもったいない!もっとお父さんも、街のおとなたちも、みんなで子どもの面倒を見る社会になるといいですねえ。

りささん、今日は貴重なお話をありがとうございました! 

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「おやこさんぽ」
イベント情報は、こちら

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