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美味しいワインを飲みながら、世界中の美味しい料理が食べられる! 都電荒川線沿いのオシャレな居酒屋『Vinごはん』

みなさん、こんにちは「大塚新聞」グルメ部です。

大塚にはこじんまりとした美味しいお店がたくさんありますが、前から気になっていたのが今回ご紹介する「Vinごはん(ばんごはん)」です。

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オーナー佐藤仁志さんは、都内のフレンチレストランで修行した後、ヨーロッパへわたり、各国の料理を学ぶために10年滞在した後、こちらのお店「Vinごはん」をスタートさせました。
大塚にお店を出そうと思ったのはなぜだったのでしょうか。

佐藤さん
「路面電車があって、坂道があって、人がゆったりと暮らしている雰囲気が、どことなくポルトガルのリスボンに似ていたんですよ。で、都電を眺めながらワインを飲むというのも洒落てるなと思って、たまたま空いていたこの場所で始めることにしたんです」

ポルトガルのリスボン!なんだか、大塚という街がとってもオシャレな場所に思えてきましたよ!

大塚新聞
「ところで佐藤さん、ヨーロッパで10年間も料理の勉強をしていたというのは本当ですか?」

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佐藤さん
「そうなんです。元々はフレンチレストランで働いていたということもあって、まずはフランスへ行きました。そこでしばらく修行していたのですが、ヴァカンスで訪れたイタリアの料理がとても美味しくて。それで今度はイタリアへ移って勉強することにしました。そんな感じで、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル…ていうふうに渡り歩いてたんですよね」

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「いい意味で行き当たりばったり人生ですね! 最高です」

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佐藤さん
「当初、独立したらフレンチレストランをやるつもりだったんですけど、そうやって世界中の美味しい料理を色々と学んでいくうちに、何でもありのお店にしたくなって。何でもありといえば『居酒屋」、だったら、自分の好きなワインが飲める居酒屋をテーマにしようと思いつきました」

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「どれも一皿1000円以内というのが嬉しいですねえ。料理にはどんなこだわりがありますか?」

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佐藤さん
「うちは100パーセント手作りです。確かに手間やコストはかかりますけど、出来合いのものは出したくないんですよね。まあ、お店は僕一人で回しているから人件費はかからないし、楽しくやっています(笑)」

大塚新聞
「でもきっと、大変だったり辛い思いをされたりしたのではないですか…?」

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佐藤さん
「それはもう、独立する前から覚悟は決めていましたからね。よく『大変だね』って言われますけど、これが普通だと思ってきたので、辛いとか大変だとか思ったことって正直あんまりないんですよ。それより、誰かに何か言われて、やりたくもないことをやらされてる方が大変だし辛い。今は売れるも売れないも、全部自分の責任で、誰にも何も言われずやっているので、すごく自由ですよ」

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「いやー、尊敬します。強い意志がないとそこまで思えませんよね…!」

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佐藤さん
「例えば、お店を閉める時間も自由。うちは、『飲んでくれるのなら何時まででも開けてます』っていうスタンスなので、昨夜は朝の4時までやっていました(笑)。そのあと片付けして、6時には築地へ買い出しに行ってましたからね。で、9時に戻ってきて、12時に起きてここに来たところです。たぶん、これが雇われている身だとしたら、僕も『ブラック企業』だとか文句を言ってると思うんですけど、自分が好きでやっているわけですからね。実際、楽しいですし」

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「メニューは決まっていますか?」

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佐藤さん
「いくつか定番メニューがありますが、それ以外は特に決まっていないです。暖かい時期には、ちょっとさっぱりした中南米の料理を比較的意識して出すようにしていますし、今のように寒い時期には、ヨーロッパの煮込み料理を出していますね。仕入れる食材と時期によって、こまめに変えています。お客さんが飽きないように、というより自分が飽きないように(笑)。あと、ワインも日替わりで、なくなったら次のワインを買い足すようにしています。もちろん僕が試飲して、美味しいと思ったものだけ置くようにしています」

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「では、さっそく料理をお願いします!」

佐藤さん
「はい、こちらは『豚肩ロース肉のオーブン焼き(750円)』。うちの定番メニューの一つです。ハワイの料理なんですけど、これを28歳の時に食べて、この味を出したくて独立を決心したようなものなんですよ。オリエンタルBBQソースを作るのに、お店をオープンしてから半年かかっちゃいました。ハワイでしか調味料が売っていなかったので、毎日閉店後、1g単位でスパイスを調合しながら、記憶を頼りに試行錯誤を繰り返しました」

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「おおー、お肉が柔らかく、甘辛のソースが染み渡っていますね! 散らしたゴマとパセリの風味もアクセントになっていて、なんだか懐かしい味です。塩で発酵させた、ザワークラウトのようなキャベツも美味しい。クミンパウダーとのハーモニーがたまらないです!」

佐藤さん
「こちらは『仔牛のひき肉、トマト煮込み パスタ』です。パスタは『ブッコリ』といって、イタリアはシチリア地方の一部でしか食べられないものです。僕も帰国してから知ったのですが、『こんな美味しいパスタがあるのか!』と思いました。輸入している業者が一つしかないので、そこが在庫を切らしたら作れません(笑)」

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「うわあ! こちらも仔牛肉の旨味とトマトソースの酸味がたまらないです。ピリッとした辛さに体が温まりますねえ。ワインもいくらでも飲めそう(笑)。ショートパスタだからオツマミとしてもバッチリです」

佐藤さん
「ありがとうございます! 最後、こちらは『干し鱈とじゃが芋のスクランブルエッグ(650円)』。ポルトガル料理なのですが、地元の人は毎朝食べるくらい大好物なんですよ。個人的には、干し鱈を使った料理の中では最強だと思ってます」

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「これまた新しい食感! 素揚げした細切りのジャガイモと、干し鱈の塩気、それから玉ねぎの香ばしさが卵の中で混じり合って、ものすごく深くて豊かな味です。オリーブとトマトもいいアクセントですねえ。味のバリエーションがいくつもあって、一皿でいろんな味が楽しめるこれで1000円以内とかヤバイですね…!」

佐藤さん
「そんなふうに言ってもらえたら嬉しいです。うちはこじんまりとしたお店ですが、日本にもこういう規模のお店がもっと増えたら面白いんじゃないかなと思っているんです。小さい街にある、こだわりの小さな店というか。海外で暮らしていた時も、地元の人しか住んでいないような駅で降りて、『どこか美味しいお店はないかな』と思いながら、地元の人で賑わっているお店におそるおそる入って。『わ、ここすげー美味い!』って思う瞬間が好きなんですよね。その街のことも大好きになるし。うちのお店も、そんなふうになれたらいいなと思っています」

ネットで評判のお店を探すのも楽しいけど、自分の足で美味しいお店を見つけた時の嬉しさって格別ですよね。大塚にも「Vinごはん」のようなお店がもっと増えたらいいなあ。

佐藤さん、今日はありがとうございました!

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* ビールとワインは、佐藤さん自らセレクトしています

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「Vinごはん」
東京都豊島区南大塚3-36-8
03-6914-3545
営業時間
平日: 18:00〜深夜
土日祝: 18:00〜
★不定休

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