大塚新聞は東京・大塚の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

子どもたちの「生きる力」を育てる現代の寺子屋「グレートキッズ」

大塚駅から徒歩6分、都電荒川線「向原」駅から徒歩2分のところにあるビル「ROYAL ANNEX」には、こだわりの食材を使った美味しい定食が食べられる「都電テーブル」や、『職住近接型の暮らし』を目指すコワーキングスペース「co-ba ROYAL ANNEX」があるということを以前お伝えしました。

そして、そのビルにはもう一つ、子どもの自立心を育むための幼児・児童教室があるんですよ。その名も…

「グレートキッズ」

早速取材に行ってまいりましょう。こんにちは〜!

教室に入った途端、5才くらいの元気でグレートな子どもたちが「大塚新聞」を迎えてくれました。

「ねえねえ、おじさん何しに来たの〜?」
「一緒に遊ぼうよ〜」

物怖じ一つしない子どもたちがキャッキャと背中に飛び乗ってきたり、追いかけっこを求めてきたりと大変な騒ぎでした。おじさんモテモテ

金生展子さん
「すみません騒がしくて。ちょうど子たちの退室時間だったので」

こちらが「グレートキッズ」の代表講師、金生展子さんです。

大塚新聞
「いえいえ、こちらこそお忙しい時間にすみません! しかし子どもたちは元気いっぱいですね〜。ここでは主にどんなことを教えているのですか?」

金生さん
『生きる力を、自分で学ぶ』ということを第一に教えています。幼稚園や保育園、学校ではいわゆる『知識』を学ぶかもしれません。グレートキッズで学んでいるのは、『知恵』に近いものだと思いますね。例えば、最初の課題が『コミュニケーション』。子どもたちが自発的に考え、発表するということをやります。具体的には自己紹介だったり、他己紹介だったり」

大塚新聞
「他己紹介?」

金生さん
「そう。お友達のいいところを、お互いに発表し合うんです。教室は大体3時間くらいのカリキュラムで、大体3、4才の幼児から小学校2年生くらいまでの『異年齢』の子どもたちを、『親子分離』で預かっているのがポイントです。いわばアフタースクールというか、寺子屋に近いものだと思っています」

大塚新聞
「なるほど、寺子屋ですか。僕なんか極度の人見知りだったから思うんですけど、そんな年齢も違う子どもたちに混じって、いきなり自己紹介なんて出来るものなんでしょうか」

金生さん
「できます! まずは先生方がお手本を見せてあげれば、年長者だったらすぐできるようになります。そして、そんな様子を見ていた下の子たちも、すぐ真似して自己紹介するようになる。もちろん、恥ずかしがったり、戸惑ったりする子もいますが、みんながやっているのを見ているうちに、できるようになっていきますよ」

大塚新聞
「へえええ! 不思議ですねえ」

金生さん
「初日にできなくても、二日目、三日目と経てば、『ここにいるときは、自分を出してもいいんだ』って思うようになっていくんですね。それがとても大切なんです。何を言ってもいいし間違ってもいい。全ての経験が、強い糧となっていくはずですから」

大塚新聞
「頼もしいなあ。今日はどんなことを学んでいたんですか?」

金生さん
「もうすぐ夏祭りがあるので、今はその準備をしていました。それも全て自発的に、です。最初に『夏祭りで何がやりたい?』って聞いたところ、『的あて』とか『魚釣り』とかそういう声が上がって。『じゃあ、魚釣りをするためには何が必要?』って尋ねたら、『魚が必要』だというので、『じゃあ、みんなで魚を描こう』って提案しました」

大塚新聞
「楽しそう!」

金生さん
「そうやって、自分たちで考え、手作りで準備をしていくことが大事なんですよ。『的あて』のボードなんて、子どもたちが自分でカッターで穴を開けて作ったんです。ほら、こんなキレイにくり抜けているんです。すごいでしょう? もちろん、刃物を使うときは大人がしっかり見守っていますが、キャラクターのイラストも、的の穴を開ける位置も、ぜんぶ子どもたちが自分たちで考えたんです」

大塚新聞
「いやホント、すごいですね…!」

金生さん
「子どもたちはみんな、自分のことは自分で出来る力をちゃんと持っています。それを私たちは、引き出すサポートをしているものだと考えていますね。『なにをする?』ということよりも、『どうやってする?』という部分が大切なんですよね」

大塚新聞
「年がバラバラの子たちが集まっているのも、きっと重要なんでしょうね」

金生さん
「はい。例えば、力や発言力でいえば、常に年長の子が上になっちゃうんですね。そこで『ハンデ』の大切さも知ります。『体操など一緒にやるとき、同じ条件だといつもおにいちゃん、お姉ちゃんが勝ってしまうよね。じゃあ、どうしたらいい?』って尋ね、自分たちで考えさせる。すると、『じゃあ、僕は大きいからジャンプを10回多くするよ』って率先して言えるようになったんです」

大塚新聞
「自分よりも弱い立場の人を、思いやる心も芽生えますね」

金生さん
「そうなんです。逆にあるとき、小さい子たちから『僕、ハンデは嫌だ!』って言う子が出てきました。そこでまずは、『うん、わかったよ。次はハンデなしでやってみよう」と言ってやらせてみる。当然ながら、全くかないません(笑)。自分と年上のお兄ちゃんとの力の差を、否応なく理解させられるんですね。そこで、『やっぱりハンデお願いします』と、素直に言える心が大切なんだと思います」

大塚新聞
「なるほど。グレートキッズで学ぶことによって、特に期待したいのはどんな効果?」

金生さん
『自己肯定感』ですね。ここでは子どもたちに『宝物ファイル』というのを作らせているんですよ。頑張って達成できたことや、褒められて嬉しかったことなどを、全部その中に入れているんです。子どもたちは、何か辛いことや悲しいことがあったとき、これを見直してみる。それで、ここからまた立ち直るということができるようになると、誰かの力にも頼らず自己肯定ができるようになると思います」

大塚新聞
「大人でも自立心や、自己肯定感が持てずに苦しむ人が多いわけですから、それを小さい頃から養えるのはとても大切だと思います。僕も『宝物ファイル』、作ろうかな…。ところで、グレートキッズのカリキュラムはどうやって考えたのですか?」

金生さん
「ヨコミネ式」という、横峯さくらの伯父さんが考案した教育メソッドを取り入れています。それと、食育ならぬ『職育』。いろいろな分野で活躍している外部講師をお招きして、『生き方や考え方は、人それぞれいろいろあるよね』っていうことを教えています」

大塚新聞
「小さい頃から、たくさんの大人と関わり合うのも精神的な成長にとってもいい効果が期待できそうですね」

金生さん
「はい。『職育』では、なるべく豊島区の大人をお呼びしたい。そうすると道端で会った時、『この子知ってる』ってなって、地域で子たちを面倒見てくれるようになるかな、と期待しています。

大塚新聞
「きっと20年前は、『地域社会』がそういう役割を担っていたんでしょうね」

金生さん
「そう思います。逆に言えば、『地域社会』が崩れてしまったからこそ、こういう場所が必要なのかも。昔なら、子供たちがたくさん公園に集まって、歳の違う子と遊んだり喧嘩したり、悪戯すれば知らないおじさんも叱られましたし。そうやって少しずつ、「これはやっちゃいけない」「これは危険」っていうことを学んでいたんですよね」

「グレートキッズに通うようになってから、集中力が身についた」
「自分から積極的に挙手できるようになった」
「友だちどうしが喧嘩していると、その仲裁ができるようになった」

保護者からは、いつもそんな声が寄せられているというグレートキッズ。きっとここから、未来の大塚を、いや豊島区を、いやいや日本を引っ張っていくリーダーが育っていくのかもしれません。今から楽しみですね!

————
「グレートキッズ幼児・児童教室 池袋本校」
所在地:東京都豊島区東池袋2-6-2 ロイヤルアネックス203
お電話:03-5927-1222
受付時間:10時〜19時(定休日:日曜日)

Share (facebook)

大塚マップ

大塚新聞内で特集された情報を紹介しています。