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『まちにもう一つの食卓を』 こだわりの食材を使った「都電テーブル」は、みんなで一緒に「つくる」お店

こんにちは〜! 大塚新聞「グルメ担当」です。
今回は、大塚新聞が前から気になっていたお店へ行ってきました。

その名も、「都電テーブル」

JR山手線「大塚」駅から徒歩6分、都電荒川線「向原」駅から徒歩2分。今年4月にプレオープンしたこちらのお店は、近日グランドオープンする家庭の定食のような飲食店なんです。

まず、この看板からしてカワイイ! 黒板にチョークで「こだわりの食材」と書かれてますよ。期待が高まりますね。

階段を上ってお店へ。
わー! 壁いっぱいの窓から太陽の光が差し込み、とっても明るくて開放的な空間です。

スタッフのみなさんはボーダー柄のユニホーム姿で、
「こんにちは〜!」と元気に声をかけてくれました。


店内は、シンプルで清潔感があって、とても機能的かつオシャレ。無印良品や、D&DEPARTMENTなどを彷彿させます。そして、うーん、なんだろう、この懐かしい感じ。
そうだ、大学の学食を思い出したのかも。木製のチェアも温かみがあって、ちょっと学校っぽい雰囲気だし。

青木純さん
「こちらは、山形県にある『天童木工』で取り扱っているチェアです。水之江忠臣というデザイナーが、図書館のためにデザインしたものなんですよ」

そう話してくれたのは、都電テーブルが入った賃貸マンション「ROYAL ANNEX」のオーナー、青木純さん。カスタマイズ賃貸の第一人者としてTED x Tokyo2014に登壇するなど話題の大家さんで、生まれ育った豊島区を盛り上げ、メディアでも度々紹介されている方です。

大塚新聞
「賃貸マンションの2階を飲食店にしようと思ったキッカケは、なんだったのですか?」

青木さん
「もともとここは、事務所スペースとしてオープンにしていたのですが、去年急遽空きが出ることになったんです。それで、どうせだったら飲食店にした方が、このマンションの住まい手さんにも喜んで頂けるし、近隣の方々のニーズにも合うんじゃないかと思ったのがキッカケですね」

なるほど。確かに事務所としては、駅からの距離がチョイ微妙でも、飲食店としては無問題ですね。むしろ、静かな環境でゆっくりと食事を楽しめそう。

大塚新聞
「お店のコンセプトはなにかありますか?」

青木さん
「コンセプトは、『まちにもう一つの食卓を』。そのために、お昼の11時から夜の11時(ラストオーダーは10時)まで毎日営業しています。このゴールデンウィークももちろん休みはなかったですし、まだグランドオープン前ですけど、ほとんどグランドオープンしたも同然ですよね(笑)。昼も夜も足を運んでくださる常連の方が、すでにいらっしゃるんです」

大塚新聞
「すごい! 愛されてますね〜。その魅力は、やっぱりお店のメニューにあると思うのですが、『こだわりの食材』って何ですか?」

青木さん
「うちは早稲田にある『こだわり商店』から食材を仕入れています。ここは、店長自らが全国を回り、実際に食べて美味しかったものだけを産地直送・無添加で仕入れているんですよ。例えば鶏は、高知県は清流四万十川の生産者から。東京で扱っているお店は、おそらく『こだわり商店』だけだと思いますね。お米は、アイガモ農法(カモを利用した無農薬農法)で栽培した宮城県登米市の生産者から、豚肉は、『豚どころ』として名高い秋田の中でも、ひときわ美味しい横手町の生産者から仕入れています。一点もので、ここでしか食べられない食材が他にもたくさんあるのですが、そういうちょっとしたこだわりというか、他で体験できないことを大切にしていますね」

大塚新聞
「他で体験できないこと! リピーターも増えるわけですね。今はどんなメニューを出されているのですか?」

青木さん
「昼は定食が3つあります(いずれも1000円)。人気のある『アジフライ』『竜田揚げ』が定番で、プラス日替わり定食というラインナップ。近くで働くOLの方も沢山来てくださるので、野菜を中心に鶏のササミを載せるなど、ヘルシーなメニューを提供させていただいてます。でも実際のところ、女性は『角煮定食』などを召し上がることが圧倒的に多いですね。むしろ男性のお客様の方が、自身の健康を気になさって、ヘルシー志向になっているのかもしれません」

大塚新聞
「なるほど。身につまされます(笑)。ちなみに、お酒はどんなものを出しているのですか?(←毎回出てくるこの質問…)」

青木さん
「生ビールと、鹿児島焼酎『小鹿』、それから日本酒が『楯野川』です。置いているところが少ないので、結構喜ばれていますね。他にもハイボールやワインや梅酒、柑橘系のあらごし酒など一通りご用意しています」

わー、なんだかお腹が空いてきました! ご飯を頼んでもいいですか?  日替わり定食をお願いします!

おお、今日の日替わりは豚肉の生姜焼きですか! うん、豚肉は程よい甘さがあって、生姜焼きのタレとの相性もバッチリ。シラス入りドレッシングをかけたサラダも、新鮮でシャキシャキですね。栃木県茂木町の味噌を使った大葉の味噌汁は、程よい酸味が口の中をさっぱりさせてくれます。美味しい!!

ちなみに、アジフライ定食はこちら。アジのプリプリ感が最高っす。

そして、竜田揚げ定食はこちら。サクサクした歯ごたえと、噛んだらほとばしる肉汁がたまらない!

せっかくなので、お店のスタッフさんにもお話をお聞きしました。午前シフトのチーフ的存在であるナオミさんは、もともとデザイン業界で働いていたそう。一旦会社員を辞めて、新たな働き方を模索しようと考えていた時に、こちらの求人情報を目にしたのだとか。

ナオミさん
「特に飲食店で働くつもりはなかったんですけど、都電テーブルの考え方に共感したというか。お店をゼロから作っていく過程まで、一緒に体験できるなんて面白そうだなって思ったんですよね」

大塚新聞
「実際、ゼロから働いてみていかがでしたか?」

ナオミさん
「最初は手探りでした(笑)。何が決まってて、何が決まってないのかすら分からない状態。どこから手をつけていいかも全然知らなかったんです。働きながら、『なるほど、こういう感じか』と理解していくしかなくて。しかも、現時点で決まっていることも「仮置き」だし、これからもどんどん変化していくかもしれない。でも、そこにポテンシャルを感じるし、働くモチベーションにもなっていますね」

なるほど〜。『まちにもう一つの食卓を』というコンセプトは大切にしつつ、それ以外の部分はあまり細かく決めずに余白を残しておく。それこそが、都電テーブルの「これからの可能性」なのかもしれませんね。

青木さん
「メニューや内装など、『都電テーブル』の仕上げに関しては、ここを訪れた方々と一緒に作り上げていきたい。お客さんの声を聞いて、お客さんが望むものをどんどんカタチにしていこうと思っています。例えば、プレオープンしたあとに、『やっぱりコンセントがもっとあると便利だとね』という話になって。すぐに業者に依頼し、コンセントを増やしました。Wi-Fiも使えるので、昼食を食べたあとインターネットでちょとした仕事をする上でも便利ですよ」

オーナーやスタッフだけでなく、訪れたお客さんも一緒になって作り上げていく、地域密着型の飲食店。真っ白なキャンバスのような都電テーブルが、今後どれだけカラフルになっていくか。今からとっても楽しみです!

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「都電テーブル」
東京都豊島区東池袋2-6-2 ロイヤルアネックス201
03-6914-0410
営業時間 11:00-23:00(ラストオーダーは22:00)
mail : info@toden-table.com

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