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築80年の古民家を利用した和風アートスペース「gallery 園」は、人と人とをつなぐ情報発信地!

『大塚新聞』がスタートして、早いもので5ヶ月目に突入しました!
パチパチパチパチ〜

最初は取材先が毎回見つかるか、無事に取材させて頂けるのか不安もあったのですが、毎週のように通って取材して、新たな出会いや巡り合わせが次々と訪れるにつれ、どんどんこの街に愛着が湧いてきました。今ではことあるごとに、「もう、大塚住んじゃえば?」なんて言われてますが、本当にそうしちゃおっかなーと思っている次第です。

つくづく人の縁って不思議で素晴らしい! 

今回ご紹介する「gallery 園」を経営している勝俣ゆき子さんも、そんな人とのご縁を大切にしてきたからこそ、今の自分があるとおっしゃっています。

「gallery 園」? どこかで聞いた事あるぞ….? と思ったそこのあなた! あなたはきっと、『大塚新聞』の熱烈な愛読者に違いない。そうです、以前紹介した「アジを描くアートセラピー」の記事で、会場となった場所がこの「gallery 園」なんです。

築80年の古民家を改修したこちらのギャラリーは、JR大塚駅から徒歩15分、東京メトロ新大塚駅から5分、護国寺駅から10分の場所にあります。ちょっと入り組んだ道をテクテクと歩いていくと、とっても雰囲気の良い日本家屋が見えてきたら、それが「gallery 園」です。

大塚新聞
「勝俣さんが、ここでギャラリーを立ち上げたのはどうしてだったんですか?」

勝俣さん
「元々絵を描くのは好きだったんですけど、自分で描くわけでもなく、美大に行っていたわけでもなく、アートに携わる仕事がしたいわけでもなかったんです。勤めていた旅行会社を退職してカナダに留学した時、そこでネイティヴ・アメリカン・アートと出会ったのが最初のキッカケです。ステイ先のB&B(宿泊施設)のオーナーが、ネイティヴ・アメリカン・アートを売る支援活動をしていて。彼女に『絶対日本人も好きだから、日本語で紹介してくれない?』って頼まれ、それで色々勉強するようになったんですよね」

何か協力するなら、ここではなく日本でやるしかない、そう思った勝俣さん。帰国すると玉川の通信教育部で学芸員資格を取得して、古物商で浮世絵の企画販売に携わるなどしていたそうです。


撮影:菱田諭士

大塚新聞
「古民家に興味を持ったのは?」

勝俣さん
「横浜の野毛山に、築200年の家屋があって、そこで『お酒と、ジャズと、アート』をミックスしたイベントを企画したことがあったんです。最初は友だち同士の集まりっていう感じだったんですけど、そのうち知らない人も来てくれるようになって」

そこでの出会いがキッカケとなって、さまざまな場所でイベントを開催したり料理提供をしたりするうち、縁があってこの古民家を紹介されたのだとか。

勝俣さん
「最初はまったく土地勘のない場所だったし、どうしようか迷いました。築80年で、私が来た時にはすでに10年くらい人が住んでなくて。居間なんて土足じゃないと入れないくらい汚かったんですよ(笑)。もうお化け屋敷みたいで、近所の方から『ここ真っ暗で怖いから、是非、有効活用してください』って。そういうことなら….と思って借りることにしました」

大塚新聞
「お化け屋敷がアートスペースへと大変身を遂げたわけですね! でも、初めてのギャラリー運営で色々大変だったんじゃないですか?」


撮影:菱田諭士

勝俣さん
「和風のギャラリーということで、どんな風にしたらいいのか最初は悩みましたね。それで、元町のアートスペース『ATELIER K』さんや、京都の『祇をん小西』さんに、ここをオープンするにあたって色々相談に乗ってもらいました。あと、結構この業界って派閥っていうか、同じ美大出身の人にしか教えない情報とか、そういうのがあるみたいなんです(笑)。でも、私はどこにも所属していないから、かえって皆さんから色々助けてもらえたのはラッキーでした。そういった縁から、今も繋がっている方は多いですね」

大塚新聞
「ほんとに、人と人との縁で繋がってきたんですね」

勝俣さん
「ここを『gallery 園』っていう名前にしたのも、ご縁の『縁』と、集う『円』、それから場所の『園』にかけたんです。本当に、人が人を呼んでくれるというか」

大塚新聞
「では、『gallery 園』さんオススメのアーティストは?」

勝俣さん
「鶴田流琵琶奏者の榎本百香さん。彼女は、ギャラリーをオープンした直後に訪ねてくれたんです。『プロになりたいので、演奏させていただけませんか?』って。当時はまだ大学生でしたね。ちょうど東北大地震の直後だったので、お客さんも全然集まらなかったんですけど、それでも家族や友人を呼んで、演奏会は定期的に続けて。お互いに励ましあいながら頑張ってました。そうしたら、そのうち少しずつお客さんも増えていったんです」

大塚新聞
「どうやって増えていったのですか?」

勝俣さん
「例えば、薩摩琵琶の演奏会だったら、それだけをやるのではなくて。生花を飾ってみたり、私自身が着物を着て応対したりすることで、うちで取り扱っている着付け教室や生花教室などに興味を持ってもらい、ご案内できるようにしているんです」

なるほど、そんな工夫が! あ、でもそれって勝俣さんの原点である『お酒とジャズとアート』っていうコラボ精神をそのまま引き継いでるんだ! なんか、人生に無駄はないっていうか、すべてのことがちゃんとつながってくるんですね。もちろん、それは勝俣さんのお人柄と努力によるものだと思いますが。

大塚新聞
「今後はどんな展開を考えてますか?」

勝俣さん
「母方の家が『大崎庄右ェ門』という、輪島の塗師屋をやっているんです。今ちょうどNHK朝ドラ『まれ』のロケ地にもなっている場所なんですが。それでここを、輪島塗を広める場所にもしたいなと思っています。あとは、会津塗の漆をモチーフにした雑貨の販売とか、木から育てて漆を紹介するとか。漆も着物も、ほんの5、60年前までは日常のものだったわけじゃないですか。きっと高度成長期のときにねじれてしまって、使わなくなってしまいましたけど、でもそれまで日本は何百年とその文化を親しんできたわけだし、もう一度根本的に見直してもいいんじゃないかなって。それが私の社会貢献になるのかなと思っています」

まさに和のルネッサ〜ンス!!!
勝俣さんの中の、「あれもやりたい」「これもやりたい」精神が、いい感じでミックスされてここ『gallery 園』で花開いているんですね! これからも素敵なイベントを楽しみにしています!

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gallery 園
〒112-0012 東京都文京区大塚5-36-2
http://7thwave.info/gallery-en/
gallery.of.en@gmail.com
03-6324-8389
*お問い合わせはメールでお願いします。
開館日:金土日(12:30〜19:30)

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